おすすめレビュー
鬼才。本作を手がけたサークル、テグラユウキ(以下、彼ら)をそう評せずして、一体どのように形容すればよいのでしょうか。
今もって前衛的な作品を生み出し続ける彼らは、まさしく時代の寵児に違いありません。
彼らの素晴らしさを世に証明すべく、今もASMR学会からレビューしています。探さないでください。
さておき。
芸術は、その時代の潮流を正しく反映しています。
戦国時代の狩野派然り、一次大戦期のピカソ然り。
この音声作品という「芸術」も、インターネットと「二次元」の発展に伴って、”聴覚をもって別の次元・世界に没入させる”という形態を発展させてきました。
その点、無機物から有機的な営みを体感出来る音声作品は、「動」の芸術であると言えましょう。
躍動感のある絵や、今にも動き出しそうな彫刻と同じ類です。
しかし、本作品において、彼らは「静」のファクターを持ち込みました。
視聴した方はお分かりでしょう。
従来の音声作品に多く見られる、状況説明的なセリフや大袈裟な喘ぎが排除され、セリフがない「無言」のシーン、つまり「静」のシーンが多くなっています。
そこには、「裏の裏は表」とか「敵の敵は味方」と同様に、性癖コペルニクス的転回(?)によって一周まわったリアリティがもたらされています。
何故「無言」がいかって?
「無言」は心地良い。
皆さんも経験したことがあるでしょう。
ある程度仲の深まった友人や恋人を相手にして、無言が心地良くなる瞬間というものが、確かに在るのです。
これほど情緒的で深層的な感情表現は、他にないでしょう。
遠いヒグラシの鳴き声。
首を振る扇風機が時折風を運んでくる。
無言とはつまり、彼女の確かな存在感。
現代音楽には、『4分3秒』という無音のみで構成された楽曲があります。
「無言」を操る本作品はまさしく、現代アートと呼ぶにふさわしい、傑作なのであります。 幼馴染の心情が結局よくわかりませんでした。
序盤で幼馴染が先輩に告白していた事が語られるのですが、望みは薄そうで「付き合えたら付き合うよ」など本人としても割と結果はどっちでもいような様子。その後に主人公にまだ自分が好きと言われるとそちらはちょっと嬉しそうにしながら「きも」と返事。
あぁこの告白は本気でも何でもなくて実際はもう主人公の事がだいぶ…って事なんだろうなー、と思ったんですが。
中盤で件の先輩からクソみたいな内容のお断りメールが幼馴染に届いた時に、ショック受けて泣いてる描写があるんですよね。あれー…?
それに対して主人公が慰めたりする事もなく、幼馴染が何かに気付いたような様子もなく、唐突に生えっちをねだり始めたかと思うと後はずると「とりあえず付き合ってあげる」→「好き」「あたしの」となって終わってしまいました。
「セックス」が「えっち」に変わるポイントどこだったんでしょう…?
可能な限り台詞を削ぎ落して雰囲気や態度で伝えるこのリアルさは実に良いものだったのは確かですが、幾ら何でも描写不足に私は感じました。
いつしか大切な絆で結ばれていたらしいですが、どこで幼馴染は気付いたのやら。 今作も妥協はなく、常に最高品質を保たれるテグラさんらしい作品でした。特に今作はタイトルにあるようにリアルなんです。音声作品に限らずR-18の作品は基本的に、淫語卑語で紡がれ、「コツと奥を突かれて子宮が刺激され、孕む準備をしてしまう」など状況説明のようなセリフがあります(別にこういったのが嫌いなわけではなく、寧ろ興奮材料となるので嬉しいです)。
しかし、リアルサマーにはそういったセリフはほぼなく、シテいる最中は幼馴染のヒロインの艶やかな息遣いと、短いながらも発情していることがわかる喘ぎ声ぐら
いしかありません。また、夏の親が不在の家でひたすら愛欲を貪るところや興味本位でア○ルセックスをしてしまうところ、暑いと言って扇風機を強めたり、寒いと言って扇風機を消したり、合間にラムネで水分補給をするところなど、リアルと銘打つだけにこだわりを感じる部分が数多くありました。特に前半パートのほろ苦い若者の心情やトラック名のセックスが後半パートではえっちとなるところは、一つの夏物語を読んでいるような感慨深さがあります。
欲を言えば、勉強パートと休憩パート、添い寝パートが少し冗長に感じたので、お風呂に一緒に入る、やホースで水を掛け合うなど夏らしいシチュエーションが聴きたかったです。 普段からテグラユウキさんの音声作品を購入しています。
そんな自分でも「おや、今回はなんか違うぞ…?」と思わされる作品でした。
なんといっても「音がリアル」でした。
今までものすごいクオリティだったものが、さらに磨きがかり音だけで幼馴染が何をしているのかが手に取るようにわかります。
なので、セリフは本当に必要最低限のものしかありません。
それがさらに現実感を増長させます。
もうとにかく素晴らしい作品でした。
飛び交う淫語、誇張された喘ぎ声からすこし離れたい方は、ぜひ聴いてみてはいかがでしょうか。 一言で言うなら
幼馴染だけど恋人ではないけど、暇つぶしや気分転換にえっちをするという関係からという話です。
最初は淡々とですが、徐々に甘々になっていき、恋人になっていく過程がわかります。
最後の「好き」「一緒に」は甘々です。
しかし、先輩が好きで告白しますが身体だけしかみられておらずそこから急に主人公にいくんかいと思ってしまいました。主人公が好きだった.みたいなのがあれが良かったです。
ですが8の幼馴染の「わたしの」で全てが解決しました。
素晴らしい作品をありがとうございます 肉体関係を持ちつも正式な彼氏彼女ではない幼馴染と
共に夏を過ごす中で付き合うようになっていくお話です。
エロさはありつもちょっとだけホロ苦い前半パートがあり
とある出来事で後半は彼女の態度と雰囲気がガラリと変わって
エロさと甘さが前面にでるギャップがとても良いです。
これはトラック名にも表れていて前半ではセックス
後半はえっちと表記分けされていてサークルさんの拘りを感じます。
夏を感じるオスメの作品です。
あらすじ
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