フコヤブ [歌い鈴] | DLsite 同人 – R18
あらすじ
心霊スポット藪の道。祠に佇む蛇の視線。
立ちすくむそばに可憐な音色。
おどけた語勢は白き妖。
その名はフコヤブ。藪の巫蠱(ふこ)――
人生に飽き、絶望し、己の命を始末しようと、
ひと気のない藪に足を踏み入れた貴方。
そこで出会ったのは、見るも美しく、しかし妖しい、情緒不安定な妖・フコヤブ。
祠の中に閉じ込められた彼女は、不気味な笑みを絶やさない。
彼女と語らうその先に何があるのか。それは聴いてみるまで分からない。
不思議な言葉。不思議な気持ち。ひとと妖の関わり交わりを描いたボイスドラマ作品です。
フコヤブ(CV.澤幡かえで)による主題歌「巫蟲藪の詩」も同梱。
トラック内容
1.一寸先の藪……10:22
2.背後の影が泣いている……07:55
3.その名は巫蟲藪……11:53
4.きっと。……11:10
5.それから幾日。……02:56
6.巫蟲藪の詩(主題歌)……04:37
計……48:54
:制作(敬称略):
キャスト:フコヤブ(CV.澤幡かえで)
イラスト:笹目めと
主題歌作曲・編曲:teruny
主題歌作詞:雲井砂
効果音:Voece Bloom
編集:藤村莉央
企画・脚本:雲井砂
サンプル
レビュー
これは謂わば、一匹の蛇の身の上話。活字にしてしまえばたった一言で終わってしまう話。
しかしそこに込められた怒りや憎しみ、悲しみと喜び、思い、願い、心のすべて
それすなわち、蛇とあなたがそこに存在した証。
もしもほかの妖たちとまだ触れ合ったことのないひとがこれを見ているのなら
これを先に聞け、聞くべき、聞きたまえ。
そのほうが、いずれ帰ってくるときにもっと楽しめるだろうから。
…というのも、妖リーズ(原文マ)を追いすぎたせいで作中のある一点において
「これはきっとこうだろう」という初見ならではの解釈から
「もしかしたら”こう”なのでは?」という新たな解釈を生むカタルシスが消滅してしまい
とても勿体無いことをしたような気持ちになっているゆえ、なのである。 同サークルさん、同声優さんの「発告シリーズ」にハマり、この作品も楽しみにしていました。
非常に綺麗に締めているため続編は確実にない(求めもしない)
とても切なく、前向きな作品でした。
涙脆い僕は泣いてしまいました…
主題歌も本編を聴き終わったところに染み入る、
この作品らしい曲。
澤幡さんの演技がとてもよく、視聴している人に寄り添ってくれるような声でした。
僕はこの作品を『後悔』の作品だと思いました。
心地よく、前向きな切ない後悔。
とても素晴らしく、僕の聴いてきた音声作品の中で間違いなくTOP3に入るくらい良い作品です。
好きすぎてこの作品の興行収入が10億円を越えていないことが信じられないくらいです。 歌い鈴さんの中でも個人的に特に惹き込まれる、妖リーズ。
『藪をついて蛇を出す』という一見厄介な言葉があるが、この一口噺はその意味合いを大きく変えてくれる。そんなお話。
藪で出会った妖、フコヤブの話し相手として彼女の身の上話を聞く。という文章にするとそれだけなのだが、本編とテーマ曲である「巫蟲籔の歌」まで聴き終えたあとの爽やかで心温まる感情は筆舌に尽くしがたい。
また、これは『歌い鈴』の作品全てに当てはまることなのだが、音声作品の宿命である主人公のセリフを相手が聞き返すことで表現するオウム返しのような部分も、最小限かつ非常に自然な文章となっており、テンポを崩さず物語への没入感を非常に高めてくれていると感じる。
歌い鈴は作品を視聴するごとに、この少し非日常で愛おしい世界が広がっていくので今後の妖リーズも特に楽しみに待ちたいと思います。 傷ついた2人の魂がお互いを温め合うというストーリーには、いつも好感を持っています。
フコヤブさんの人柄が好きです。明るくても過去の影がある、声優さんの演技がキャラクターを生きとさせています。
歌があることに驚きました。
もっと「あやかしの物語」を作ってください。
台本と歌詞があって助かった(日本語へたので)