発狂少女に告白したら愛愛愛愛愛愛愛愛されて [歌い鈴] | DLsite 同人 – R18
あらすじ
あいつは発狂している――
誰もがそんな評価を下していた。
彼女の名前は家守依知(やもりえち)。
顔見知りでもなくただその悪評だけは聞き及んでいた。
しかし自分は心惹かれた。
彼女の艶やかな黒髪、物憂げな顔。
ひとならざるものを感じ、ぶっきらぼうな切れ端を手に、彼女に声をかけた。
発狂しているともっぱらの噂の依知ちゃんと語らう、
電話で通話で少し不思議なお話です。
愛や好意という感情を理解すらできない彼女とのひとときをお楽しみください。
内容:
1.カタタタキケン……8:59
2.スキッテイッテスイッチ……6:44
3.ニャンコ、ワンワン、ピョンピョン・前……13:10
4.ニャンコ、ワンワン、ピョンピョン・後……13:39
5.ヤモリエチ……8:54
6.クモ……4:48
7.ばけの皮の下で待つ(主題歌)……4:07 ※音 量 注 意 ! 本編より音が大き目です!
8.フリートーク……4:10
計……1:04:34
:制作(敬称略):
キャスト:
家守依知(CV.澤幡かえで)
イラスト:
しおバター
主題歌作曲、編曲:
teruny
作詞:
雲井砂
効果音:
On-jin ~音人~
効果音ラボ
企画・脚本:
雲井砂
サンプル
レビュー
変わり者だというただそれだけの理由で周りから嫌われ、誰にも心を開けずにいた家守依知(やもりえち)ちゃんが、先輩の男子から手渡された手紙にかれた電話番号に電話をかけたことにより、依知ちゃんの心情に少しずつ変化があらわれます。先輩と電話で言葉を交わすことに喜びを感じていく様子や怖いくらいに真っ直ぐで強烈な感情を先輩に対して抱いていく様子を澤幡かえで様がとても巧みに演じておられます。
また、澤幡かえで様がボーカルを担当している主題歌の「ばけの皮の下で待つ」は作品の世界観にぴったりな楽曲であり、本編の直後に聴くと余韻に浸れること間違いなしです。
この作品を聴き終えたとき、依知ちゃんをなでして抱きしめたい衝動にかられました。 クラスであまり目立ていないような女の子が、とある男の子と電話を通じて仲良くなっていく、というとても不思議な物語です(言葉では上手く伝えれない)。あまり人と喋る事が得意ではない女の子が、次第に相手の男の人に心を開いて言うような内容です。歌も良かったです。 他人に嫌われ孤立している少女の依知ちゃんが、お前(先輩)との電話で話が進む不思議なラブストーリー。
電話から伝わる喜怒哀楽、少しずつ心が変化していく依知ちゃんはとても魅力がありました。
かえで様の演技も素晴らしく ストーリーの最後に流れる主題歌は心惹かれました。 この手の作品は初めて聴きましたが衝撃的でした。ヤンデレともまた違うのでしょうか?
とにかく少女が素晴らしい。演技も台本も素晴らしい。澤幡かえでさんはよくこんな演技ができたと思います。
というのも、正直、怖い。
だがしかしとにかく惹かれる。魅力がある。なぜか目を離せない依存性がある。こちらの通念や常識が通用しない相手、理解の範疇に収まらない少女、だが喋るセリフは彼女の意志が宿っている。彼女の織りなす言葉をひも解いていかなければならない。そんな強迫観念さえ感じさせます。
色々見えてしまう。ナニがとは言わないが色々見えてしまう。彼女はやはりどこか逸脱していると思います。しかし主人公との出会いが彼女を変えていく、続きが気になるものです。
また歌が挿入されています。私はどちらかと言えば苦手だったのですが、この曲には少女の真情がある。すんなりと聴き入ってしまいました。
そしてこまで濃密な世界観を広げれたのは澤幡かえでさんの演技あってのもの。長い台本を演じ切りました。
万人受けではないかもしれませんか、あくまで純愛なのがまた良い。歌い鈴さんの別の作品も気になりました。 奇矯な言動のせいで周囲から孤立している少女・家守依知とお近づきになる話。趣旨としては、電話ごしの会話で依知の心の動きや、家守依知という人がどうやって形作られたのかという語りを楽しむもの。
また、その語りかけ方、言葉の選び方が、作中の主人公としての「先輩」に向けているだけでなく、作品世界の外にいる自分自身に向けられているように感じられる台本及び声優の演技も白眉です。
多分、聴き終えたとき、作品紹介を読んでるときには思ってもみなかったような爽やかな気持ちになれるはずです。ぜひ聴いて、依知ちゃんの心に触れてみてください。
以下、感想です。
依知は確かに他の人には見えない超常的な存在である「あやかし」が見えてしまうし、性格や感情表現は少しばかりズレているかもしれないけれど、彼女自身は決して狂っているわけではない。
依知が発狂しているように見えるのは、いろんな意味で現実との折り合いが付け切れないからであって、その原因は彼女の周囲の方にある。依知が「好きを理解していない」と自認したり、奇矯な振る舞いをするのは、その折り合いの付けられなさが極まって、現実と自分の間に薄皮一枚の壁を作っているからだろう。ある種の精神的な病にありがちな離人感みたいなもの。
「先輩」はその薄皮を何気ない会話で破ってしまい、依知のずっと抱えていた寂しさが堰を切ったように溢れ出す。
「私は、ほんとうは大切にされたかった。ニャンコのように、ワンのように、ピョンのように」(こで幼児語を用いることで依知の寂しさがもの凄く根深いものであることを表現するライターの腕がい)
非現実的なようでいて、その実、依知が抱えている苦しみは少なからぬ人が抱えている現実的なものでもある。一見突飛なテーマから、こういう普遍性のある話を書くライターさんに感服した。
人は誰しも、誰かの助けになりたいものだし、誰かに愛されたいし、誰かを愛したいんだ。 周りから少し変だと思われてしまっている女の子に告白したという話の音声作品です。
今回の女の子は少し変わっているのですが、主人公に告白され最初は少し警戒していますが、可愛いとか言われ動揺しているところは最高に可愛かったです。