雨と還る [添音亭] | DLsite 同人 – R18
あらすじ
「……久しぶり。信じてもらえるか分からないけど……帰ってきちゃった」
ある雨の日の夜。
事故で死んだ彼女、詩織は突然帰ってきた。
彼女が居られるのは、雨が降っている間だけだと言う。
限られた最後の時間の中で、彼女は生前伝えられなかった思いを口にする。
バイノーラルマイクを使用して収録しておりますので、イヤホンかヘッドホンでお聞きください。
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トラックリスト
01 再会 (3:14)
02 一年の隙間 (8:52)
03 耳かき (21:43)
04 おやすみ (48:14)
05 雨と還る (7:11)
計:約90分
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イラスト:ヤミ ( http://yami-m31.sakura.ne.jp/ )
CV:浅見ゆい ( http://butterfly.holy.jp/ )
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サークルブログ ( http://soinetei.blog.fc2.com/ )
twitter ( https://twitter.com/soinetei )
サンプル
レビュー
添音亭さんの、季節に合わせた発表のため温めてあった渾身の作品です。当サークルさんの特徴でもあるリアルな環境音と本当に会話をしているような自然なセリフ回しや、おなじみのCV浅見ゆいさんのナチュラルな語り口調はさすがとしか言いようがありません。
内容はシリアスなので好き嫌いが分かれると思いますが、それを差し引いても十分にオスメできる作品です。
個人的なことになりますが、大事な人を亡くした経験のある方…少し心の慰めになるかもしれません。 事故で死んでしまった恋人が戻ってきて、束の間の逢瀬と優しい会話をしてくれます。
しかし、彼女がこの世に留まれるのは雨の降っている間だけ。
サークルさんお得意の効果音やバイノーラル録音で、彼女がすぐ近くに居るような気分に浸れます。
だからこそ、雨が止み今度こそ本当に別れが来ることがつらく感じられ、ただ聴くだけしかできないのがもどかしい。
もし自分だったら、と何度も考えました。
こんな風に受け入れられるだろうか。
こんな風に穏やかに話せるだろうか。
正直、聴いてつらい気持ちが湧いてきました。
でもそれはシナリオと浅見ゆいさんの熱演によるもので、この作品が優れたものである証左だと思います。
人を選ぶところはあると思いますが(心の傷が癒えていない人にはおすめできません)、癒し要素と哀しいシナリオをこまで高いレベルで融合させた作品は他に無いのではないでしょうか。
繰り返し聴くことは無いかも知れませんが、忘れられない作品になりました。 一度死別してしまった彼女が、
限られた時間だけ逢いに来てくれる音声作品。
設定が面白そうだなぁ、と軽い気持ちで買いましたが、
非常に作品内の空気が繊細で、聞き入ってしまいました。
まず、雨の音や水道・洗い物の音、足音や立ち座り…
細かく効果音が挿入されていて、
作品の中に没入するのはそう時間がかりませんでした。
加えて、浅見ゆいさんの演技がかなり丁寧です。
感情表現や喜怒哀楽が、声のトーン、間の取り方…
効果音と相まって、切なく秀逸な作品空気を作り上げていると感じます。
別れ際のシーンは必聴。 普段は18禁の音声ばかりを聴いていたのですが、視聴直後の興奮での初レビューです。
(予め多少のネタバレと、汚い言葉遣いにご注意ください)
体験版の雰囲気に引き込まれての購入。
就寝時に聴きながら眠ろうと思ったのですが、物語と声優さんの演技に、最後の最後まで引き込まれてしまいました。
とはいえ、まったくリラックスできなかったわけではなく、途中のあまな耳かき等はとても心地良くまどろむことができました。
ですが、とにかく切ないです!
この作品のレビューでこんな汚い言葉を用いるのはとても罪悪感を感じてしまうのですが、あわよくば添い寝する寝息で一発抜こうかとも思っていたのですが、
(あくまで個人の感想ですが)この作品に登場する「彼女」があまりにも愛おしく、後ろめたくなってしまい抜くことが出来ませんでした。
俗に言われる童貞の「好き過ぎてオカズにすることが出来ない」という感覚に近いものかもしれません。
しかし、逆にこの短時間の中で、自分はどんなサキュバスよりもこの「彼女」に心奪われてしまっていたと思います。
そして作品説明欄にもある「彼女が居られるのは、雨が降っている間だけー」。
さやく「彼女」の言葉をこんなにすぐ近くの耳元に、あるいはこの腕の中にこんなにも「彼女」の存在を感じられるのに、
バックグラウンドの雨音が弱まる度、この儚い寝息がいつ消えてしまうんじゃないかと、本当に切なく、そして愛おしく・、
ラストは本当に、ただ「行くな、行かないで!」と、ぎゅっと抱きしめたい衝動に悶えるばかりで、
聴き終わりには、まるで映画を一本観た後のようなの脱力感に襲われてしまいました。
あまりハードルを上げ過ぎるのも良くありませんが、
物語の音声作品でこれほど引き込まれた作品は初めてでしたので、どうかこの作品がもっと評価さればと思います。
長駄文、大変失礼いたしました。 ボリュームを上げないと聞き取れない様な、
消え入りそうな―今にも居なくなってしまいそうな、彼女の声。
与えられたわずかな時間、それでも「いつも通り」を装う会話に、
静かに、引き込まれます。
彼女が伝えたかった事。伝えられなかった事。
そして、伝えるべきでは無い事―
内容がシリアスで、とても静かな作品です。
深夜、就寝前など、邪魔の入らない環境でお聴きになる事を
お勧めします。 物語は死んでしまった彼女が雨が降っている間だけこの世に戻り、恋人に伝えられなかった事を伝える話。
恋人に耳かきと添い寝をして、好きだった頃を思い出し雨が止む頃に消えてしまう。よくありそうな話だが、声優さんの演技が素晴らしく非常に切ない気持ちになります。最後の別れを言うと場面は必聴。
感動ものと言ったら、まさにこれ!と言った。名作です。