勇者だけど、ちょっと旅に出ている間にぽっくり死んでしまったと伝えたらどうなるのか? ~僧侶のばあい~ [妄想研究所] | DLsite 同人 – R18
あらすじ
〇新シリーズ「勇者物語」第一作目
本作は、勇者を亡くした仲間の許を訪れるというストーリーになっております。
大切な者を失った悲しみが癒えるまでの日々の様子をお楽しみください。
●寝取り? 寝取られ?
ストーリーは従者目線で進んで行きます。
ヒロインの僧侶・セシリアの心が勇者へと向いている以上、彼女を攻略するのは一筋縄ではいきません。
そんな彼女と寝ていくストーリーは、従者目線から見れば『寝取り』であり、勇者目線から見れば『寝取られ』です。
あなたは、試みを思いついた『勇者目線』で本実験をお聴きなられますか?
それとも、セシリアを立ち直らせる勇者の旅の従者、『従者目線』でお聴きなられますか?
どの立場に立って物語をお楽しみになるかは、あなた次第。
●効果音・環境音特化
ファンタジーという世界観に必要な効果音・環境音を徹底的にこだわっています。
馬車や足音、鎧や剣。
扉に鐘、鳥や虫、焚火。
衣擦れや物を置くなどの動作にも。
現実世界とは違うノスタルジックな味わいのある音を、どうぞお楽しみください。
——————————–
【ストーリー】
とある世界に、女神の加護を受け、人々を救うために日々尽力する、
その名も“勇者”と呼ばれる者がいた。
彼は有り余る才能と女神の奇蹟を受け、北へ南へ、人々の救いの声に
呼ばれるがままに大陸を横断した。
大切な仲間と共に。気が置けない、かけがえの無い戦友と共に。
“勇者”は、定年を迎えると女神からの加護を失う。
女神の加護は、また新たな“勇者”の元へと継承されるのだ。
定年を迎えた“勇者”は、もはや普通の人間と変わらない。
少し剣に秀でた冒険家でしかないのだ。
それでも人々は、定年を迎えた彼ら、元“勇者”のことを敬い、尊ぶ心を忘れず、
また彼ら元“勇者”も、人々のためにできる限りの手助けをせしめんと奮起奮闘していた。
そんな彼ら、元“勇者”たち。
…………
とある町に隠居していた元“勇者”の青年がいた。
彼もまた他の元“勇者”と同じく、町の人々に尊敬されながら日々鍛錬を怠らず、
時に町の人々のためにと手を貸していた。
悠々自適な生活を送っている彼の傍には、彼が“勇者”だった際に
冒険を共にした、仲間の僧侶がいた。
彼ら二人は結婚こそしていなかったものの、町では有名な男女二人組みだった。
元“勇者”と、その伴侶の僧侶は、幸せに日々を過ごしていた。
平凡な毎日。
……。
刺激が、足りなかった。
剣が立ち、“勇者”として戦を闘い抜け、死の瀬戸際を潜り抜けてきた元“勇者”にとって、
この毎日は平凡で、退屈で……。つまらなかった。
災いが起きてほしいとか大それた悪趣味なことは言わない。
もっと穏やかで、なおかつ心の底から楽しめて、どうなるのか分からないスリル溢れる
出来事を望んでいた。
そんな出来事が起こるのを、待っていた。
……待っていては、なにも起こらない。
行動は、自分から起こさなくては。
これは、隠居暮らしに飽き飽きしていたやんちゃな元“勇者”と、
その伴侶の僧侶との間に巻き起こる喜劇(?)の物語。
——————————–
のべ3時間52分の作品です。
「SE有」「SE無」のお好きな方をお選びください。
また、本作も「Hシーン回想」をご用意させていただいております。
———
◆声の出演
セシリア 役 … 木多野あり
カロリーナ 役 … 西乃ころね
◆表紙イラスト
ばつ
◆収録スタジオ
Studio Team-OZ
サンプル
レビュー
懸想していた相手を亡くし失意に沈む僧侶さんを慰めていく作品です。今は亡き勇者への想いを忘れられず消沈するシーンはとても好みでした。また落ち込んだ隙につけ込んで僧侶さんと関係を深めていく過程も興奮します。…こう書くと暗い話のように思われるかも知れませんが、内容としては明るいシーンの方が多いと思います。 妄想研究所の実験シリーズに近い印象の作品で、若干NTRに近いような、でも後味はすっきりとした良作です。実は勇者本人なんだけど、違う人間に化けていて、それを僧侶は知らないという感じで物語は進行していきます。
もちろん僧侶にとっては勇者ではなく、他人なのですから、その人を愛してしまうと浮気になってしまうのではないかな〜とか考えてしまいます。
そういった葛藤など、色々な人間模様やスリルを味わえて、ちょっと背徳的なエロさだったりが良く表現されていると感じました。 エッチシーンに至るまでにストーリーパートを色濃く描いていただけるのは
妄想研究所様の大きな特色であり、また私が僭越ながら
こちらのサークル様の作品を気に入っている理由の一つなのですが、
今作はよりその描写が濃厚に描かれており、大変満足させて頂きました。
脚本が本当に素晴らしい。
言葉の選び方、各キャラクターの作り込み、いずれも深く練られていて、
やはりキャラクターや作品を心から愛されているのだなぁ、と感じました。
編集も、作品を追うごとに技術が高度になっていらっしゃるのか、
圧縮形式がMP3であることを忘れてしまうほどに良好な音質です。
いろな自然界の音響のみならず、キャラクターの距離によって
様々に変わる聴こえ方に至るまで、全く妥協されていません。
また、お声を担当されているお二人ですが、
このお二人でないとこのキャラクターはありえなかったことでしょう。
とにかく感情表現が素晴らしく、キャラクターの命を感じました。
4時間弱という圧倒的な長さを誇る作品ですが、気がつけばあっという間。
比類ないファンタジー音声作品を堪能させて頂きました。 音声トラックのタイトルからなんとなくオチが察せられたが、インモラルっぽさがありながらもどこかやさしげな雰囲気で物語が進んでいき聴き応えありでした。
環境音が素晴らしくまるでファンタジー世界に転生したような感覚になりました。 効果音や環境音が精密で鮮やかなお陰で、臨場感タップリのファンタジー世界を楽しむことが出来ます。ボリュームも大きいので、もう少し世界観を楽しみたかった、という不足感もありません。この手の作品が好きな人にはお勧めです。 まず演じられた声優さんの演技が良かったです。
木多野ありさん、西乃ころねさん共に役に合っていたと思います。
そしてなんといってもストーリー、『寝取り』『寝取られ』とありますが、その要素が強い作品ではないので苦手だなという方にもおスメです。この話のオチは確かにもう一度聴いてみたくなりますね。楽しませていただきました。
ファンタジーな世界観を支える効果音・環境音というのもとても新鮮で素晴らしかったです。