おすすめレビュー
本家の長男と分家の長女が政略結婚…というシチュエーションでしたが、シナリオにおける長男長女に対する解像度が高すぎてびっくりしちゃいました! すごかったです! 一般論的な言い方になってしまうのですが、家族のために我慢しがちなところや自分に自信が持てないところなど、佳春さんとヒロインはその長男長女という特性ゆえに似ているところが結構あるなと感じました。そんな二人は幼馴染みで、お互いに好きだけど本家と分家という関係上結ばれることはない…というのも切なかったです。過去編では佳春さんが我慢できずにヒロインを抱いてしまうのですが、佳春さんの悲しそうな声や無理して笑っている声がとてもリアルでした。
結婚することになってからも、佳春さんはヒロインに「無理やり結婚させられることになって申し訳ない」と罪悪感を抱いています。その誤解が解けた後、本当に想い合って結ばれて…とっても感動しました。
シナリオも茶介さんの演技も、全てが最高な作品でした!
あらすじ
【ストーリー】
千四百年続く廻夜一族。
一族の者にとって本家当主の命令は絶対――。
だが廻夜一族が経営する企業グループは外資系ファンドに買収寸前。
本家当主はこの危機を乗り越えるため、一族の財産を本家に集中させる『結婚計画』を息子たちに命じた。
それは本家当主の息子である四兄弟と、一族の末端家にありながらIT長者となった廻夜正行の娘である四姉妹とを、長子から順に婚姻させ、四組の夫婦を作るというものだった。
拒否する者は本家からの支援や後々遺産相続の権利を剥奪され、遺留分のみしか与えられない。
素直に命令に従う者。
出し抜こうとする者。
従わざるを得ない者。
己の目的に邁進する者――
それぞれの思惑の中、〈結婚命令〉は実行された。