おすすめレビュー
カナリアレコードさん、つらーい!某作品での佐和さまの叫びが脳裏に甦りました。
収録を終えたあとの息切れ具合にも、非常にデジャヴ感が…さて。
そんな本作ですが、個人的にはそれを大きく上回る衝撃が走りました。
要約すると、
事故で脳死となった貴方は、義脳という研究段階の技術を用いられ、1ヶ月の眠りから目を覚まします。婚約者の彼は、そんな貴方をみて、もう二度と危険な目にあわせたりしない、と誓いを立てるが…というお話。
始まるや否や、佐和さまの泣きじゃくるお声が。どれだけ貴方のことが好きで、目覚めるのを祈ってくれていたか。そんな彼の愛の深さが窺えて、これだけで元がとれた気になってしまうのだけれど、まだ序盤。こから、それまでの時間を取り戻すかのような、甘いあまい恋人同士の触れ合いへと移っていき、この平穏さ、嵐の前の静けさな気がしませんかね…?
そんな予感が的中するかのように、彼の言動に段々と異常がみられるように。事故のことがあるから心配するのは分かるけど…え、外鍵? 過保護の域を超えて世間一般では監禁っていうんじゃ…? 合間あいまの彼の鼻歌も怖い。情緒も不安定で、穏やかだったのに、急に声を張り上げる。終いには、ある言葉によって彼の逆鱗に触れてしまい、え、わたし、今、首、絞められて!? さっきまで平穏だったよね!? いつから命の危険を感じるようになったのかと大パニック!
そして明かされる衝撃の真実。
これは、神の領域に踏み込んでしまった罰なのでしょうか。幸せだった日々を取り戻したい、そう願ってしまったことは罪なのでしょうか。
佐和さまの壊れゆく演技と、命の在り方を問うストーリーが深々と胸に突き刺さりました。こんなにもしんどいのに、色々と考えさせられる深い物語。ただ一つ言えるのは、これは幸せを願っただけの、愛の物語だということ。私の中で、辛くも忘れられない…大好きな物語となりました! 冒頭、少しの静寂の後、聴こえてくる彼の泣く声。
どうやら義脳によって目を覚ますことが出来たようで、彼のとてつもなく心配した声色に胸が締め付けられる。
ブレインマシーンインターフェイスを応用した人工の脳…
少し想像出来ない要素ではあるもの、記憶を無くしたヒロインを想ってくれる人がいるってとても幸せですね。
手術後、経過観察のために大学病院の近くに引越し、新居で心機一転また新しい生活が始まる。
…そのはずだった。
ヒロインがまた傷つかないように、危ない目に遭わないように絶対外に出そうとしない彼。
それは単純なものじゃなくて、どこか不穏を孕んだ気持ちの悪いものへと変わっていく。
最後の結末には驚かされました。もうこの道しか彼には残されていなかったのか…
イメージが最後に逆転し圧倒されながら終わりを迎えたので、聴いたあとはしばらく頭の整理でボーッとしていました。
佐和さんの演じ方もキャストークで語られていた通り、なるほどそういう意図が…と納得致しました。
色んなシーンの感情の変化、ヒロインへの気持ち、彼という人間性を耳で感じられる。
カナリアレコード様の新作とお聞きし、イラストやサンプルを見た際、そんなに闇っぽさやヤバさをあまり感じなかったのですがこれはやられました。
人間はいつ、どこで、どうなってしまうのか分からないものですね。 カナリアレコードさんからなにやらやばげな作品がでるとのことでとびついた次第ですが。
「義脳」という人工の脳がでてくるということでSFチックなものは感じつもヤバ男のにおいはあらすじ的にはそこまで感じませんで、これは何が起こるんだとわくしながら聴きました。
なるほどな…!(ズゥン…)が聴いた直後の率直な感想ですね。
いや~!なるほど!これは最後まで聴く前と後で全然印象が変わっちゃいますのでネタバレ厳禁なお話かと。最終トラックがね。特に。視点がガラリと変わります。タイトルの印象もがらっと変わりますね。さよならしたのは…?というね。
遥翔くん、めっちゃ泣く男だな…!っていうのが第一印象で。泣く男大好きな方は聞いてください。めっちゃべしょ泣いてくれます。大切にしてくれますが、徐々に言葉の端々に違和感が。さっすがカナレコ産の男だぜ…!
ヒロインが外に出ることに対し過剰なまでに恐れ?なのか忌避感?を抱いておりなんとしてもヒロインを外に出さないマンになってしまいます。君を守るために、だそうですが、ねぇ。
身体を重ねるのは2場面。後半の場面がもうね、苦しかった…いろと苦しかったです。首絞めは聴いてるだけなのに苦しくなりました。不安定な人間にNGワードはだしちゃあいかんな…!(戒め)まぁでも感情ぶつけられてジェットコースター気分楽しめちゃいました。
短いですがフリトも楽しみました。カナレコさんのフリトのBGM聴くとなんだか落ち着く自分がいます。佐和さんの、ほんとにさっきまであんな声出してました?なんて思っちゃうくらいのやさしみあふれるお声で癒されました!作品中の鼻歌もきれいで聴き惚れてしまいました…!
素敵な作品をありがとうございました! ヤンデレや不穏な作品が好きで特にそういう役を演じられる佐和さんが大好きです。
こちらの作品はジャケット・タイトルが爽やかでパッと見の印象では琴線に触れなかったのですが、たま見かけた情報から「とても不穏」と知り、第一印象とのギャップも相まり気になって購入に至りました。
私がこれまで聴いてきた佐和さんのヤバ男の中でもトップクラスのヤバさがあります。
おや…?彼のようすが…?となってからとにかく情緒の起伏がジェットコースターで、こいつぁヤベェぞとワクが止まりませんでした。
この作品を、この役を佐和さんにキャスティングしてくださって本当にありがとうございますとしか言えません。
佐和さんの壊れた笑い方が本当に最高です。
ストーリーのオチもどうなるのか考えながら聴いていたのですが予想してなかった展開で、また最初から聴きたくなるお話でした。 不幸の始まり。それは誰にとって?の意味なのかと作品を聴き終わって最初に思いました。聴く前はヒロインのことを言っているのかと思っていたのですが、最終的に不幸の始まりはどちらかというとはるかくん自身のことなんだなと思いました。
事故のせいで2人の関係は可笑しくなってしまう、それさえなければ恐らく2人は幸せに暮らしていたでしょう。はるかくんも優しい好青年だった筈なのに、事故というきっかけのせいで彼は変わってしまった。それがあまりにも虚しかったです。
物語が終わって、あーそういうことかと思う反面。とてつもない虚無感がありました。でも次第にこで終わるの?とかこれからどうなるの?と考えました。
はるかくんに付けられた義脳はまだ開発段階というところもあり記憶の詳しい面を補う事ができず感情をコントロール出来なかったのだと思います。感情は記憶の一部なので。
普通に考えれば自分が可笑しいというものを理解することが出来る筈なのにそれが記憶の不具合のせいで正常に作動していないんだと思います。まあ最終的には違和感に気づいて全てを理解してしまうのですが、。
もし別の世界線があるならその時には2人は幸せでいて欲しいなと願うばかりです、。
まだ一回しか聴いていないので解釈が甘々なのですが、とても考えさせられる良い作品だと思います。 知ってた。
聴く前から分かってた最高の佐和さんクオリティ。
それでも、分かっても、私の想像なんか簡単に超えてくる佐和さんすご過ぎないですかぁ?
もう何も思い残すことはないです。
佐和さんがただめちゃくちゃ最高。
佐和さんのすごいところ全部が詰まった1時間でした。
ネタバレ無しだからただの佐和さんの演技大好きな人の感想ですが、
とりあえず
全人類に聴いて欲しいなぁあ?
あらすじ
目が覚めると目の前には
来年結婚を控えた恋人:若松遥翔(わかまつはるか)がいた。
起き上がる私を見て彼は泣いている。
一ヶ月前の深夜、
私は帰宅途中の交差点で交通事故にあい
搬送先の病院で脳死と判定された。
それからずっと寝たきりだったらしい。
神経科学の研究員だった遥翔は
教授である自身の父や私の両親とも相談し、
研究中のブレインマシンインターフェイスを応用した
人工の脳「義脳」の移植献体として私を蘇生させた。
事故の記憶がない私にとって、
目を覚ましたことは特別ではなかったけれど
泣きじゃくる彼に抱きしめられると
それだけでとても幸せな気持ちになった。
「もう二度と、
キミを危険な目に合わせたりしないから」
――けれど、彼のその言葉は不幸への序章に過ぎなかった。
※18歳以上推奨作品
※ダミーヘッドマイク収録
カナリアレコードHP
http://canaria-rec.com/otome/
■トラックリスト
01 Re:バースデイ
02 雨のち晴れ
03 彼のぬくもり
04 異変
05 パラドキシカル
06 ファニーデイ
07 プシュケ
08 プレゼントデイ
09 さよなら、サニーデイ
10 キャストトーク