欠けた月 志波悠成【がるまに特典付き】 [スノゥドロップス] | DLsite がるまに

おすすめレビュー

そっくりな双子の兄妹がいました。でも、ある時、兄の方は顔に消えない傷を負ってしまいました。ふたりの間にあった鏡は、歪んでしまったのです―
まるで湖面に映る月が、波紋によって姿を変え、静かな狂気を孕んでいく…まさに、そんな作品だったと思います。
彼女は、自分のせいで彼の顔に傷をつくってしまったと、深い罪悪感に苛まれます。
しかし彼の方はというと、【愛する彼女と同じ顔】を失ってしまった悲しみは抱きますが…同時に、やっと彼女を自分のものに出来ると歓喜します。優しい彼女は、罪の意識から、彼の傍を離れられなくなる…と。
彼は常に怯えていました。彼女はいつか自分を置いて行ってしまう…。それは、バイトをする彼女を快く思っていないことからも窺え「楽しいならいんだけど」と口にする時の声の低さに、初っ端からぞっとさせられました。猿飛様の闇演技、本当に大好きです。
彼の執愛を恐れ、彼女は逃げようとしますが、結局、出来ませんでした。そこには、罪悪感や、彼を放っておけない気持ちもあったと思います。しかし、最たる理由は、彼がそうなるよう、仕向けてきたからかもしれません。
内気で彼がいないと何も出来なかった彼女。それは大きくなった今でも変わらなくて、望むように成長してくれたと彼は嬉々として語ります。でも…それはきっと、彼女のことを過保護なまでに守り、何もさせず、彼に依存するように導いたから。彼の執着心が、まるで茨のように巻きついて、彼女の心をゆっくりと絡めとっていったのかもしれません。
そうして離れられなくなったふたり…欠けた月同士が向かう先は、星のない暗い夜かもしれません。でも、少なくとも、彼の愛は確かなものです。誰にもとられまいと、彼女の光を異常なまでに隠そうとはしますが、彼の持つ仄暗い月の光は、夜闇を微かに照らし、永遠の愛で包みます。そう考えると、幸せではないでしょうか。
そう…思いたいです。 本作はスノゥドロップスさんの新シリーズで、あらすじを読んだけで、[欠けた月]がこれまでの[雨の痕]のようにほの暗い作風であることが分かります。
あらすじを読んだ限りでは、当初、兄は主人公の顔が自分に似ていることから、主人公に執着しているような読み方をさせていますが、事実は真逆でした。
主人公の美しい顔が好きだから、自分の同じ顔を誇らしいと思い、それが損なわれたことが耐えきれなかったのでした。自分から自立しようとする主人公への焦りと追ってできた顔の傷により、ギリのバランスで保たれていた兄の精神はついに崩壊したというところのようです。
ただ、主人公の顔への執着は感じたもの、これまでの二人の生まれてから過ごしてきた思い出の積み重ねとか、そういった話がなかったせいか、兄の主人公への愛=主人公の顔の美しさ留まりになっているように思え、主人公の内面に対してはどうなのよ?と思ってしまいました…。(個人の意見です)
あとはやはり、主人公も当初は罪悪感から身を預けていたこともあり、また兄もあくまで主人公の顔に執着しているだけと思って聞いていたので、若干つらい気持ちでした。ですがラストで主人公も腹をくり、兄妹共に堕ちてゆくことを決めたのは良かったです。
あとこれは意見も別れるところかと思いますが、兄の顔の傷は見せてほしかった。
傷の程度を第三者が判断し、兄の気持ちを推し量るつもりはないのですが、ただ聞いて、作中の主人公の目の前にいる兄には傷があるけど、実際のリスナーにとっての兄の顔はどんな傷か分からない。
その点が気になり、リスナーとしての自分=主人公としてあまり没入できなかったかなと少し感じてました。 大好きな雨の痕シリーズをリースしているスノゥドロップスさんの新シリーズと言う事で、予告が出てすぐに予約して発売を楽しみにお待ちしてました。
猿飛総司さんの雨の痕外伝でのヤンデレ演技が好きだったのですが、今作も最高でした。
猿飛さん益々お芝居に磨きがかっていて凄い…!
穏やかに話しているようでそこはかとない狂気と不気味さが見え隠れする演技に逆らえなくなる様な感覚になり惹き込まれました。
TR3の月について話す彼のシーンがとても印象的で好きです。
前情報を入れずに聴いた方が楽しめる作品だと思うのであまり多くは語りませんが、ラストは世界が反転するような感覚がありました。
ストーリーは勿論行為のシーンも背徳感がありえっちと言うより淫靡な感じで最高でした。
(最後までが本編3回+特典1回、途中までのトラックもあります)
また1つ大好きな作品、楽しみなシリーズが増えてしまいました(歓喜)
同じ顔をした欠けた月同士の双子の行きつく先を是非見届けて欲しいです。 ずっと楽しみにしていたスノゥドロップスさん×ひよ先生の新シリーズ、さっそく聴かせていただきました。
まず初めに、ひよ先生のシナリオに猿飛さんのお声、あまりに良すぎるのでは!?
ひよ先生×猿飛さんといえば、そう!彼!
雨の痕外伝4の伊勢貴成さんですよね! にやぁ!
(あ、すみません。思い出しただけでヨダレが)
外伝4といえば雨の痕シリーズでも人気トップ1、2を誇るのでは?も言われているので(私調べ)この最強タッグ再びということで、この作品の発売が発表された当初から期待を膨らませていましたがやっぱり猿飛さんのお声はひよ先生が描かれるシ彼にバッチリ合うんですよー!
しかも今回のシリーズ「欠けた月」は近親ﾓﾉなんですね。大好物ですー♪
感想を一言でいうならば、「ヒロインが抱えている兄への執着心なんてﾓﾉは、兄がヒロインへ向ける愛情、執着に比べたらほんのちっぽけでかわいﾓﾝだよって。最高!バカデカ感情抱えてるヤンデレしか勝たんよな!」です。
でも、難しかった!すごく!難しかったです今回!悠成くんの増していく執着心や、その執着心を知り一身に受け止めなければいけない状況のヒロインの感情の波、恐怖、愛しさなどを多分、ひよ先生が思い描かれたその通りには1回聞いただけでは理解出来ていないんだろうと思います。でもそれもまた一興で、その先何度もこの作品を聴くウチに登場人物たちのまた新しい発見があるのではと、今からまた、明日がとても楽しみです。
・美男子に執着されバカでかい感情をぶつけられたい方
・近親相姦がお好きな方
・ハッピーエンドが見えない暗闇を悠成くんと歩んでいく覚悟のある方
はぜひ、この作品を激しくオスメします!
前シリーズ同様、愛おしさ、苦しさ、切なさが込み上げてくる素敵なお話でした。
スノゥドロップスさま、ひよ先生、今回も素敵な作品をありがとうございました。
既に発表されている2作目も大変楽しみにしております。 以前スノゥドロップスさんから発売された「雨の痕外伝4」をきっかけに猿飛総司さんの出演作を聴くようになったので、今作の発売もずっと楽しみにしていました!
大好きな自分自身と同じ容姿をしているから、傷ができた顔への未練があるから妹に執着しているのでは?と彼女と同じ不安を抱えながら聴いていたのですが 順序が逆だった(彼女が好きだからお揃いの自分の顔も愛おしかった)と分かってどこか安心すると共に、彼の歪んだ愛情に心がざわついていました。
声を震わせて錯乱する様子や狂ったように捲し立てるシーンの緊張感がすごく、離れたらどうなってしまうか分からないという不安を煽られます。
途中、彼が月について「欠けている部分は欠けていない部分の月が隠してしまった」「片割れの光は何もしなくても再び溢れ出てきてしまう」と話す場面がありますが、この言葉を聞いてもしかすると妹も無意識下で兄を縛り付けようとしていたんじゃないかと考えてしまいました。
内気な自分と違って華やかな業界で活躍する兄が離れていってしまったらどうしよう、事故をきっかけにその不安は消えたけどまた調子を取り戻したら?自立する素振りを見せたらもっと依存してもらえるかもしれない…こんな考察が浮かんでしまうのも彼の思惑通りだったりするんでしょうか。
彼女をマインドコントロールするような言動はたくさんありましたが、ラストの子どもをあやすように言い聞かせるシーンが一番刺さりました。
穏やかな声音がとても恐ろしいのに、これ以上ないくらい心地良くて安心してしまいます。 血の繋がった相手とのお話はとっても辛くて暗くて、でも本人たちは幸せそうで。本人たちはハッピーエンドだと思ってそうでとっても好きです、歪んだ関係のお風呂でも行為シーンがとてもえっちですきです。拒否しているけど快感には抗えないヒロインがい…!特典の鏡プレイですが一見非力そうに見えてヒロインを抱き抱えたり、駅弁したりそういう体力はあってニチャリとしました。

あらすじ

内気な性格のせいで幼い頃から怖い目にばかり遭ってきたあなた。そんなあなたをいつも守ってくれたのは双子の兄、悠成で、あなたは彼に依存しながら生きてきた。大人になってもそれは続いていて、あなたはモデルとして活躍する悠成のマンションで一緒に暮らしている。
そろそろ兄離れをしないといけないと焦りを覚え始めたある日、悠成はあなたをかばって事故に遭い、顔に消えない傷を作ってしまう。そのせいで彼は事故後、家に引きこもる生活に。
あなたは自分の身代わりになってくれた兄に罪悪感を抱く日々だが、悠成は『自分と同じ顔』であるあなたに執着し、本性を表し始め……。
狂った執着愛の行く末は……？
全編ダミーヘッドマイクを使用。


○登場人物
志波悠成（しなみ ゆうせい）24歳 187cm
（CV.猿飛総司）
人気モデルで、あなたの双子の兄。
モデル業の傍ら、美容関係のアプリ開発や
投資等、幅広く活躍している。
あなたに対して常軌を逸するほどの
過保護で、あなたとは共依存の関係。


○DLsite特典
『鏡の中のキミは』
○ストーリー
家に新しく姿鏡を買った悠成。子どもの頃、鏡を見るのが楽しくて仕方なかったと話す。家に誰もいない時は鏡の中の自分に話しかけ、愛を囁いていたのだと告白する。
そして鏡の前にあなたを立たせ、身体をまさぐり、鏡越しに反応を楽しみだし……。

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