おすすめレビュー
貴方と彼の関係は、マネージャーと作家。―そして、義理の姉弟。
「もっと褒めて」
「姉さんの為に頑張ったんだから」
彼の世界には、貴方しかいなくて。
苦手なことを頑張るのも、貴方と肌を重ねようとするのも―ぜんぶ、ぜんぶ…貴方への愛故。
「聞こえちゃってたらいな…」
控え室で貴方を激しく抱いたあと、ぽつりと漏らす彼。
貴方は自分のものだと、周囲に分からせたい…それはきっと、恐れがあるから。
だから、貴方を奪おうとするものには、容赦がない。貴方に近づこうとする新任編集は、彼の手であっさり飛ばされてしまいます! 不穏な気配はずっと漂っていたけど、行動がともなうと途端に怖くなりますね。
さらに、貴方が彼から離れようとする素振りをみせると、貴方を試そうとします。(彼曰く、必要な通過儀式!)
貴方を愛したい、愛されたい…それが、彼という人間のすべてで、それを無くしてしまったら、彼は存在する意味を失ってしまう…だから、貴方の愛を確かめようと、彼もまた貴方から離れる素振りを見せ、引き止めてもらおうとします。それは、貴方との愛を深める為の、必要な通過儀式…。
自分がいると、彼はだめになってしまう。でも、自分がいないと彼はだめになってしまう。貴方は貴方で、彼への愛は本物で(姉としてなのか女性としてなのかは聴き手次第かも)月の欠けた部分をうめるために、貴方は彼と一緒にいることを選んだのかな、と、思いました。
五日様の泣きの演技が本当に素晴らしくて、不安定な彼を実に魅力的に演じられていました。
特に、最後の最後で放つ、彼の台詞が印象に残りました。
貴方のいない世界には、なんの価値もない…強い執着、歪んだ愛情…漂っていた闇が、最後の最後で一気に濃くなった気がしました。
今回は義理なので、禁断や背徳感はないけれど、前作とはまた違った歪みと執着…ダークな作品が好きな方に、こちらもおすめしたい作品です…! 真尋くんが既に義姉であるヒロインに依存しまくっていて体の関係もある状態からはじまります。
TR1の初っ端からすぐ行為がはじまるのでヒロインがどんな感情を真尋くんに抱いているのか明確じゃないまTR1の行為を聴くことになるので初視聴時はちょっとまどいました。(トラックを進めるときちんと分かります)
繊細で危うい程にヒロインに依存している真尋くんの好意と執着に仄暗い心地良さがある一方、自分に依存しすぎた真尋くんとの関係を続けていくと真尋くんが他者との関係が築けずダメになってしまうと思うヒロインの気持ちも充分理解できるので、途中真尋くんが対談相手の女性との交流をしていくシーンはヒロインの気持ちに完全憑依状態でした笑
とにかくヒロインに喜んでもらいたいと願う真尋くんが愛しくて可愛くてたまらないです。
これは絆されてしまいますよ…!
真尋くんを演じられた五日天峰さんの演技がとても素晴らしかった!
姉さんと呼ばれますが義理の姉弟ですので血の繋がりはありませんしそこまで背徳感もなく、寧ろ2人落ち着くところに落ち着けてこれ以上ない幸せなENDの気がしました。
義理の姉弟である2人がどこからこんな関係に至ったのか聴きたい!となるのですが、がるまに特典はまさにその二人の関係が始まった日の出来事なのでこの特典は本当に聴けて良かった!となりました。
他の特典を聴いた方もこの二人のハジメテは是非聴いてほしい! 義理の姉弟、CV五日天峰さんという私得な作品でしたので予告が出てすぐに予約しました。発売を心から待っておりました、そして聴かせて頂いた今、私の目に狂いはなかったと満足感に浸っております。
まず、五日さん演じる真尋くんが可愛いです。わんこのように可愛いという定番的なものではなく、健気で繊細でしっかり愛情かけてあげないと消えてしまいそうな儚さがたまらなく可愛いです。
真尋くんの世界では姉であるヒロインが唯一の女性であり恋愛対象で、すでに関係も持っている状態から始まりますがHがいち情熱的で真尋くんの愛の強さが如実に現れています。人付き合いが苦手で繊細な彼がヒロインを何度も求め素直に気持ちよさを口にしながら喘ぐ様子がたまりません。この子を全力で愛したいという思いが駆け巡ることでしょう。
姉以外の女性との交流シーンではまんまと引っかってしまい何とも言えない寂しさと喪失感に苛まれましたが、ヒロインも同じ気持ちだったに違いなく、つまりは両想いなんです!
分かってしまえば真尋くんをもっと愛したくなります。個人的にとても好きなお話でした。
ちなみに同作品のCD版も買ってますが、こちらの特典付DL版にはヒロインと真尋くんが一線を越えた時のストーリーが付属しているのが非常に魅力的ですね。本編も特典も大満足でした。 内向的で人間不信気味で、義理の姉であるヒロインだけを偏執的に愛している弟。
なし崩しに弟の気持ちを受け入れ体の関係も続けている義姉。
弟を愛しいと思う一方で、このまでいのか?そろ手を離して独り立ちさせる方が弟のためではないのか?と思い距離を置こうとするのですが‥
弟も姉を愛して愛しすぎているため、なんとか期待に応えようとしますが(姉の勧めるま、他の女性と交流してみたり)いざ手放そうとすると姉もなんだか心にぽっかり穴が空いたような気持ち
になります。
果たして弟は、姉にヤキモチを妬かせるためにしたのか?それとも純粋に姉に喜んでもらいたくて、また、嫌われたくなくて言うことを聞いたのか?
物語後半で義姉に嫌われたくない、離れるくらいなら死ぬと子供が駄々をこねるように泣きじゃくるシーンは、心が苦しくなり、思わず抱きしめてしまいたくなります(母性本能が強いもので)
五日天峰さんにやられましたー(笑)
弟に病的なくらい執着されて、この世に姉さんしかいらないと言われ、姉もまた、弟から離れられない‥共依存の関係。
このま、2人でいることがきっと幸せなんでしょう。
五日天峰さま、義姉依存症の弟くんを時には可愛く時には、怖いくらいの愛を感じるほど、大熱演してくださいました。
特典では、2人の初めてが描かれています。
はー、耳福! すごく可愛くて、すごく怖かったです。
つい先程まで泣きながら甘えていたのに気が付くと狂ったように興奮していて、庇護欲をくすぐる無邪気さと制御できない危うさがずっと混在していました。
彼女に対して下手に出ているようで実は無意識にコントロールしているタイプというか、自分本位に縋る様子がとても幼稚でずるくて…
抱きつく時の不安そうな声も、快楽に夢中になって喘ぐのも、癇癪を起こして泣くところも、どれも子どもみたいに無垢でぞわしました。
可愛くて気を許していたらいつの間にか主導権を握られている…。
本人は計算でもなんでもなく、ただ純粋に必死に行動しているだけなのが愛おしいと同時に恐ろしく感じます。
↓ ※こから『欠けた月1』の内容にも触れています。
トラック1の「僕はこの顔が大好きなんだよ」というセリフ。同シリーズの『欠けた月1』でも彼女に対してまったく同じ言葉を呟いていましたよね…?
「血の繋がった同じ顔の双子」と「親の再婚で出会った義姉」とではセリフの印象が全然違って、
だけど「精神的に不安定な弟(兄)と側で支えている姉(妹)」という関係性は似ていて、どちらも不安を残す仄暗い終わり方だったのがすごく好きでした。 ヤンデレ・義弟、そしてシチュエーション作品…。
これらから想像できるものといえば
「義弟に超一方的なヤンデレ感情を向けられる」
という展開だと思います。
この作品は少し違いました。
確かに義弟はヤンデレで、「姉(ヒロイン)以外どうでもい」という姿勢です。
でもヒロインも少し義弟に想いが芽生えているような感じなので、
一方的に愛されて地獄を味わう…ではありません。
私はこういう展開はとても良いと思います。
あらすじ
若き鬼才と呼ばれる人気小説家の倉科真尋(くらしな まひろ)。あなたは彼の義理の姉であり、マネージャーをしている。
ある時真尋の作品が映画化されることが決まり、彼も制作発表会に出演することに。無事終わり、控室に戻った途端、真尋はあなたを抱きしめて言う。
「姉さん、僕、上手く話せてたよね? 褒めて」
そして真尋はあなたの唇を貪り始め……。
歪んだ執着愛の行く末は……?
○登場人物
倉科真尋(くらしな まひろ)22歳
身長178cm
(CV.五日天峰)
高校時代に出版社に送った作品でデビュー後、 次々とヒット作を生み出している新進気鋭の
ミステリー作家。
あなたの父の再婚相手の子どもであり、
血の繋がりはないがあなたの弟。
神経質で繊細で、人見知りが激しいが、
あなたがいるとそれが少し緩和されるようで、出版社からマネージャー業を頼まれている。
重度のあなた依存で、あなたの前では時折
子どものように無邪気になる。
トラックリスト
1.姉弟の関係
2.理性と感情
3.僕は欠けた月
4.離れられない者同士
5.歪んだ愛情
DLsite特典
○タイトル
『そして欠ける』
〇ストーリー
出版社に送った推理小説が編集者の目に留まり、小説家デビューが決定した真尋。
一方で大学生になったあなたは、友人を介して知り合った男性から思いを寄せられることに。交際を迷っていたある夜、真尋が部屋を訪ねてきて……。
二人の関係が始まった日の出来事。