おすすめレビュー
ニカノールはヒロインのような境遇の「可哀そうな女」が好み、と前作の序盤でエリク(ニカノールの上司)が述べていました。その真相が本作でわかります。刑事ものドラマでよくある二人一組での事情聴取。あれを思い出してください。厳しく追い詰め質問する役と、優しくなだめながら自白を迫る役。一般人は質問する役を怖がって、自白を迫る役に思わず口を割りますよね。あれが本作で起こるんですよ…。
そも、テトラポットさんの演技が残酷な加減で甘いんです。本作と同時発売のエリクルート盤と聴き比べたら、ニカノールはヒロインに親身になっているような印象を受けてしまいます。ヒロインを想っているけれど、看守という立場上、仕方なくヒロインを監視している善人。そう見えます。
でもこの男、「可哀そうな女」が好きなんですよ。ヒロインが可哀そうである限りは愛してくれる、そういう男です。終盤から結末までの滑落するような展開で、ヒロインはニカノールに心身明け渡してしまいます。「可哀そう」でいることを許され、ニカノールに世話され、余生を過ごす。ペットとしての甘い絶望の日々が待っています。
二重ペット契約というシリーズは二人の男性に共有される女性の立場が体験できますが、見方を変えると二人の飼い主に飼われるペットの立場も体験できますね。面白いです。 可哀想な人に欲情するという歪んだ性癖が1作品目の方よりも明確に感じることが出来ました。俺にしろよって言うセリフだけだとラブコメじゃん!と思うのですが、しっかり内容を聞いてください…!歪んでますよ…!依存していく感じがスムーズ過ぎて怖いくらいでした。素敵な作品をありがとうございました!これからも応援しています! エリク様がいないので彼と二人の時間が楽しめます。
前作でニカノール推しだった方は聞いてほしい。
ヒロインのおかれてる状況とか精神状態とかは相変わらずというよりは悪化してるけれども、ニカノールがわりとしっかり気にかけてくれてる(本人曰く仕事だから)から、ヒロインもだん落ち着いてくしニカノールに心を許していく様子が感じられる。
それでも完全にはニカノールに向かないヒロインの執着心が気に入らないのはわりと人間らしくて好きでした。 前作に比べニカノールの印象が少し変わりました。
いけ好かねぇ上司がいないとグイきます。
ドSとオス味が本領発揮してました。
最初から最後までニカノールの言動にずっと気持ちが揺らぎまくりでした。
本当に愛されているかのように感じる瞬間もあれば、蔑み罵るような冷たさを感じる場面もあって、素直に身を任せてしまいたくなるような甘さと、安易に気を許せば大怪我しそうな危うさが絶妙に入り混じっていて心がグラです。
一方ヒロインは、他人に依存しなければ生きていけない人間。それに関しては何も間違ったことではないし、むしろ人として当然の心理だと思います。
ただ怖いのは、彼女はその対象が誰でもいというところで、その存在がなくなってしまえば情すらなくなって、例え血の繋がった妹でさえ簡単になかったことのようにしてしまえる。妹を失った悲しみや絶望も、わが身可愛さ故。
己の欲と快楽を求めるだけの畜生に成り下がっていくヒロインが何とも哀れ。
なんだかんだこのコが一番人間が歪んでると思う。
そんな雑食なヒロインちゃんを野放しにはできないと、ニカノールは依存対象を自分にさせる新たな契約を結びますが、身体はこれでもかというくらい深く繋がっているのに、心の繋がりが感じられないような虚しさがあります。
その虚しさを埋めるかのような激しい交わり中で「俺のこと好きでもなんでもないくせに」という皮肉は、むしろニカノールの方がヒロインに依存しているように見えて、ちょっと切なく感じました。
全シリーズ拝聴しましたが、官能だけではなく、そこにそれぞれ三者の心情の機微を交えた、とても奥深く濃いぃ満足度の高い作品でした。
特典は本編よりもさらに互いの依存度が濃くなっているのですが、依存すればするほど絶望感が強くなる不思議。
やっぱりこのふたりには明るい未来が見えないのが悲しいのと同時に、とことん堕落したふたりもまた一興でございました。 凄く聴きごたえがありました。
シナリオも分かりやすかったのでストーリーの流れもよく把握出来ました。前作に引き続きでしたが、今回はニカノール単独という事で前作との違いもちろんあり、シナリオ自体にも引き込まれました。ヒロインの心境の変化が分かりづらいと思いましたが、そこもきちんと後から理由が明確に表現されていたので良かったです。 本作は「二重ペット契約」の続編です。続編だけでも十分楽しめますが、前作は貴重な3P(しかも土門さんとテトラさんが両耳からという、贅沢なシチュエーション)なので、3Pが苦手でなければ前作から聞いた方が作品の設定含めて分かりやすいです。
・が、いずれにしてもこのシリーズは全く甘くないですね。甘い作品を欲している方には全く向いておりませんので、その点は心して選んでいただければ良いのかなと思います。私も前作で心をズタボロにされたので本作は悩んでいたのですが、割引をやっていためうっかり購入してしまいました。ただ、慣れたのか心構えがあったのか(?)、前作ほど聴いた後のイメージは悪くないです。むしろニカノールの愛情表現がセリフや行動に少しずつ散りばめられていて、普通にときめきました(笑)。もっと人権ない感じをイメージしていたので安心しましたね。
囚人というテーマに即したSEも邪魔しない程度に入っており、作品としては独自の雰囲気があって面白いと思います。甘いシチュエーションに飽きたときによく聞いていますね。
あらすじ
■試聴
①「……興味はある。かなりな。最初から、他の囚人より気になってたのは嘘じゃない」
https://e-fifth.net/wp/wp-content/uploads/niju_kangoku_zoku_nika_sityo1.mp3
②「いい眺め。アンタも嫌いじゃねえよな。腕押さえつけられられながらやられんの」
https://e-fifth.net/wp/wp-content/uploads/niju_kangoku_zoku_nika_sityo2.mp3
●18歳以上推奨シチュエーションCD
●全編ダミーヘッドマイク収録
抜け出せない監獄で響き渡る、息苦しく喘ぐ声……。
「なあ、俺にしろよ」
■特典トラック付き!
『懲罰房で囚人として激しく……』
監獄内での人事異動に伴い、一時的に貴女の担当から外れることになったニカノール。
依存しているニカノールと会えないことに耐え切れず、
貴女は牢で不安定になり暴れて懲罰房へ入れられる。
様子を見に来たニカノールは、懲罰房で手錠と鎖に繋がれた貴女を””囚人””として激しく抱く……。
「床に頭押さえつけられてるのに、自分から咥えてくるとか……どうしようもねえな」
「ほんと……、たまんねえな……。どうなってんだよ、アンタ……」
<ストーリー>
獄中生活を送る貴女は、
出獄を早めるための点数稼ぎとして、
担当看守のニカノールと身体を繋げていた。
ある日貴女が男の囚人に襲われそうになっているところを
ニカノールに助けられ……。
<キャラクター>
■ニカノール・サヴォシン
CV:テトラポット登
看守。
面倒ごとを嫌うがゆえに、仕事に忠実な男。
人情はあまりない。可哀そうな人間に対して支配欲があり、性的に昂る。
エリクや自分に取り入り脱獄を試みたが失敗した貴女に対して、特別な支配欲を抱く。
しかし自覚はしておらず、違和感や興味と捉えている。
本作では、エリクの昇進を止めようと画策する。
TRACK LIST
1.観察
2.救出
3.興味
4.依存
5.新たな契約
6.Bonus track(CM音源)
※「6.Bonus Track」はNO BGM CM音源となります。エリクと共通です。
作品HP
https://e-fifth.net/spsite/kangoku-zoku/