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あらすじ
■プロローグ季節は秋。
男は宿の予約をしていた。
その宿は人里離れた田舎町……秘境と言っていいほどの山間にあった。
村を囲む山々は紅く色づき、秋の風景をこれでもかと主張していた。
紅葉が綺麗ですから、とあの宿の女性が言っていたのを覚えていた。
紅葉狩りのついでに宿で数泊。
チェックインは夜にしていたので、時間はたっぷりとある。
つらつらと紅葉が美しい山道を歩いていると、見慣れない女性に声をかけられた。
【楓】
お一人で紅葉狩りですか?
女性は穏やかな笑みを浮かべ、山々をゆったりと見回した。
村の住人なのだろうか、と男は考えた。
【楓】
私も一人で秋を探して、季節を感じていたところです。もしお時間があるのでしたら……ご一緒してもよろしいでしょうか?
【楓】
ふふっ……ありがとうございます。一人で見るよりも、二人の方が……案外、楽しめたりするものですよ。
男は特に拒否する理由もないので、女性と山を散策することにした。
■作品構成[収録内容]
全篇:70分
・夕の部
1:出会い(3:51)……一人で紅葉狩りをしているあなたに楓が冗談を交えて声をかけてきます。あなたは一緒に山を散歩することになります。
2:秋の散歩(4:48)……秋の山を楓と散歩するあなた。楓は秋という季節に思い入れがあるようです。
3:右耳かき(7:47)……楓に促されるまま、おもてなしされるあなた。楓の秋の思い出は小さなものですが、どこか懐かしい雰囲気を感じさせます。
4:左耳かき(8:20)……お腹を向いての耳かき。ゆっくりとした会話と自然の環境音が、あなたをリラックスさせてくれるでしょう。
5:秋だからこそ(1:32)……秋についてたっぷりと話した楓は、秋らしい月見を提案します。夜に向けて、楓とあなたは宿に帰ります。
・夜の部
1:宿の二階で(2:58)……宿の二階。楓は月見の準備をしてくれました。お酒に団子に、すすきに……楽しい夜になりそうです。
2:月見の作法(4:29)……ただの月見ではなく、昔ながらの作法での月見をすることなります。杯に映った月を見ながら一杯……鈴虫の声、そして小川のせせらぎが静かな部屋に聞こえてきます。
3:右耳舐め(17:38)……十六夜の月は今宵限り。戯れは夢の出来事……楓はあなたの右耳をたっぷりと時間をかけて、ゆっくり舐めていきます。
4:左耳舐め(15:33)……楓はあなたの左耳を舐めながらおもてなしします。
5:おやすみなさい(3:21)……後は寝るだけ。おやすみなさい、旦那様。
■作品ポイント
・たっぷりゆっくり……会話はゆっくりと、そして耳舐めは激しくないたっぷり時間をかけたゆったりとしたものです。一定の間隔、睡眠するには最適……かもしれません。
・秋を想像……鈴虫の鳴き声や楓の会話。言葉の端々から『秋』を想像できる作りになっています。ちょっぴりノスタルジックな雰囲気。
・全てバイノーラル……全篇を通じてバイノーラルで収録しております。目を瞑り、布団に横になり、音に集中して頂き、この世界に是非没入してください。
■サークルTwitter
■出演
楓:かわしまりの
■制作
サークル:うたかた
シナリオ,編集:尼子直次
イラスト:池谷神楽