おすすめレビュー
彼が教会の告解室で懺悔をするところからお話がはじまります。同じ日に教会に捨てられていた二人の赤ん坊は成長し、互いに違う道を歩みながらも交流を続けています。彼は5歳から勤め始めたスラム地区の食肉工場の従業員として、主人公は教会でシスターとして。
捨てられていた日に一緒に過ごしてほしいとい彼の願いを受けて、教会から抜け出して二人の時間を過ごすうち、周囲の環境が悪化していることや、彼の不可解な言動、彼の上司だという男性の持つ不穏な気配が気になり始めます。
そうしてある夜、主人公は彼の仕事を知ってしまい…。
映画でありそうと思ったくらいに、ドラマとしてとても楽しめました。
暴力的なシーンがいくつかありますので、苦手な方はご注意を。
彼も主人公も生きてきた世界の中では弱者であって、互い以外に救いがなかったのは明らかです。
彼が守ってきた分、主人公のほうが穏やかに過ごしてきたでしょうが、そのために犠牲になっていたものに気づいた時の主人公の嘆きは想像に余りあります。
彼が只管求めて、主人公はその手を離せなかったという展開でしたが、忘却という罪の味を知った主人公には彼を断ち切ることはできなかっただろうと思いました。
声優さんの御声はや高めから低めでハスキー、粗雑な口調のなかに主人公を大切に慮るあたりにひたむきな愛情が感じられます。
唯一の救いとして執着してくる彼の重たく、哀しい愛を味わいたいときにおすめです。 レナードさんは主人公ちゃんのことが大切で仕方ないといった印象です。幼なじみだからだけではない、深く熱い感情が、声や態度から伝わってきます。
ですが、彼の仕事を知ってしまい…。そこからがとても切ないです…。幼い頃から教え込まれて、 何がいけないのか分からなくなってしまっている彼の心が見えてきます。彼は主人公ちゃんと、ただずっと一緒にいたいだけなのですが、それがこの世界だとなか難しい…。
初めてを捧げる時も、レナードさんのアパートに軟禁されてたくさん愛される時も、とろけるように甘くて、でも、少し後ろめたさがあって…。色々ありましたし、彼にされるがま受け入れた感じもあったからでしょうか…?彼のことが大好きなのに、もどかしさがたまらないです。両片想いな雰囲気でしたが最後は、きちんと想いが通じ合って良かったです。
切木Leさんの、穏やかで甘い響きの中に切なさを含んだ声に、胸が締め付けられました。リップ音や吐息も、優しくて甘々でドキします。
限定Sもアナザーストーリーも、切ないけれどとても素敵でした!
どうかこれから2人幸せになって欲しいです。 この作品の画像を見た時は、自分にとって1番好きそうなシチュボでした♪
聞いた時は、やっぱり大好きなシチュボで、買って正解です♪
時間もさほど長くはないし、サクッと聴きたい方にオスメの作品です!
後悔→矛盾の辺りが気持ち刺さって、ストーリーが1番好きな所です!
無理やりされるシチュボだけに許されるストーリーですね!
大好きです♪
あらすじ
凶暴な眼差し、計算高い唇、強欲なその腕に――心も体も奪われる
HOBiGILRSが贈るオリジナルドラマCD『Villain』シリーズ第三弾。
決してヒーローじゃない、だけど魅かれる――そんな恋をしてみませんか?
例えこの想いが、神をも恐れぬ大罪だとしても――
==Story==
貧困蔓延るとある街。
幼い頃孤児院の前に捨てられるも今は人々に救いの手を延べるシスターとして生きる主人公。
彼女と同じ日、同様に捨てられ共に育った大切な幼馴染、レナード。
日々の生活に追われつつも時折ふたりで同じ時間を共有し、
貧しいながらも励まし合い懸命に生きるふたり――その筈だった。
しかし日常は街を取り巻く情勢の悪化と共に徐々に陰りを見せて行く。
※ご注意※
本作にはアナザーエピローグトラックはございません。
別途、小冊子としてアナザーエピローグが付属しております。
暴力・猟奇・不道徳な表現を含んだ内容となっておりますのでくれぐれも御注意の上お読みください。
なお、読まなくても本編の展開やエンディングに支障はございません。
==tracklist==
プロローグ
逢瀬
罪
後悔
代替
矛盾
エピローグ 共に負う十字架