おすすめレビュー
一色樹人は売れっ子のワガマ小説家。彼の前に現れた編集者であるヒロインは
かつての初恋の君。
彼に気付いていないヒロインを強引に担当者につけ、冗談めかしながら口説こうとします。
そんな樹人の飄々とした話しぶりやヒロインをからかっておどける態度とは裏腹に
母親を目の前で失った過去にうなされる、本当の自分の姿をヒロインに見られてしまいます。
初めて見せた弱くて脆い彼の姿に思わず身体を捧げて慰めたヒロイン。
そんなヒロインに、自分の生い立ちや過去から引きずる想いを曝け出す樹人。
想いが通じあってからの甘い時間。
ワガマ人気作家とか母の死とか。
キャラ設定はあるもの、恐らく樹人はどこにでも居る普通の青年なんだと思います。
派手なストーリーではないけれど、とても感情移入し易い優しい作品でした。
この普通の青年を愛おしく思えたのは、
やはり土門さんの演技力だと思います。
人気作家らしい明るくユーモラスな話しぶりも。
ヒロインを口説く軽口も。
自分の過去に対する後悔や自責の念も。
同情だと知りながら、自らを捧げ自分を慰めてくれるヒロインを抱く時の余裕の無さも。
付き合い始めてからは、止める気もないヒロインへの溢れる想いも。
人には色々な感情があるんだと思い知らされます。
一色樹人という青年の、
運命的な再会から始まる必然の恋。
それを土門さんの魅力溢れる声と多彩な表現力で堪能してみてください。
あらすじ
〇ストーリー
新人編集者のあなたは、売れっ子作家一色樹人(いっしきみきと)の担当に抜擢されたものの、樹人はわがままを言ってあなたを困らせてばかりいる。おまけに仕事を円滑に進めるために、自分の言うことをなんでも聞けとまで言ってくる始末だ。
そんなある日、あなたは樹人が缶詰になっている海辺のペンション『シエロ』を訪ねる。そこは幼い頃あなたも行ったことのある場所で……?
二人が出会った時、運命が動き始める……!
〇キャラクター
一色樹人(いっしき みきと)27歳 身長177cm
大学在学時に出版した青春群像劇で賞を取り、華々しくデビューした売れっ子小説家。
わがままでひねくれていて気まぐれなため、担当泣かせと言われている。あなたのことはかなりお気に入りの様子で、担当があなたになってから少し態度がましになったようだ。
仕事に行き詰まると海辺のペンション『シエロ』に缶詰になることがよくある。
あなたに一目ぼれをしたと言って口説いてくるが、真意はわからない。
○トラックリスト
1.ワガママな小説家
2.海辺のペンション
3.曖昧なまま、二人は
4.樹人の過去
5.気持ちが通じ合った後に
6.この温もりは永遠に
7.クレジット
○キャスト
一色樹人 CV.土門熱
○スタッフ
シナリオ:ひよ
イラスト:白皙