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ある日、世界の中心に『黒い渦』が現れた。
その中からはあらゆる厄災が飛び出し、世界は混乱の渦に飲み込まれた。
各国は厄災を阻止すべく、方策を練った。
結果、異なる世界より力ある物――『勇者』を召喚した。
北方・バスク王国のとある街で小さな酒場を営むディオは、この国の『勇者』のことをよく知っている。
勇者は駆け出しの、まだ仕事が少ない頃はよく酒場に顔を出していたのだ。
酒好きのくせに酒に弱く、酒癖も悪い彼に手を焼いたことは数知れず。
しかしディオは、どうも彼のことを嫌いにはなれなかった。
ある日、ディオの店に久しぶりに『勇者』がやってくる。
長い旅を終えたばかりの彼は、しばらくこの街に留まることとなった。
ディオは『勇者』との再会を喜び、夜どおし盃を交わ――そうとした。
案の定、酒に弱い『勇者』はすぐに撃沈。
その上介抱していたディオにキスを迫ると、好きだと告げる。
「こんなことして……正気に戻ったあと、憤死しても知らねぇからな」
酔っ払いのたわごとだと信じて疑わないディオは、諦めたようにサクヤのキスを受け入れるが……。