おすすめレビュー
少しだけ疎外感を抱えている女性の物語です時系列上、以下の順番になると思われます
1. 寝取られ視点06
2. 寝取り視点/盗み聞き視点
3. 寝取られ視点07系
更に、寝取り視点(盗み聞き視点)は前半(0~02)と後半(03~05)に分かれます
予備知識として、図書館司書は稼げない仕事です
好きを仕事にしても十分な収入を得られず、
旦那と険悪ではなくとも生き甲斐や生活ですれ違う日々に、
主人公が隙間を埋めるように忍び寄って前半が始まります
主人公は知性(本来読書家なら大したものだし、口説く手段として研究したなら努力家)で実莉さんと打ち解け、
女性受けするレストランや話術で実莉さんを魅了して、彼女の意志で同衾を希望させるに至ります
最初の夜は主人公が主導権を握り、次の夜に奉仕の喜びを教えて、実莉さんを染めていきます
そして、後半は収穫の時間です
図書館で実莉さんに迫る03系は、本性を表した愉悦と抑えた睦言が絶品です
更に04系ではしたない行為を録画し、05系で視覚を封じて弄んだ果てにけつあな確定しています
(会話から推測して、恐らく05系でも撮影しています)
一連の主人公の行動に、女性を篭絡して眷属に至らしめ支配する、吸血鬼じみた印象があります
時系列上最後である07系は主人公の命令に従った結果である疑いを、筆者は持っています
実莉さんと旦那は、意趣返しに至る様な軋轢があるほどではなかったから
著しい変遷と妖艶な口調から、悪堕ちして怪物と化すシチュエーションがお好きな方にも適合する可能性があります
盗み聞き基点から漂う違和感が、本作の妙味です
観察者、主人公の家のみならず、図書館でも見てるんですよ
二人に執着する観察者の正体を想像すると、知的な愉しみも味わえます
例えば主人公が複数抱えているカキタレの一人だとか、
或いは実は旦那が盗み見ているとか
右耳のウエイトが重めなので、左耳が感じる方には左右反転をお勧めします