おすすめレビュー
今まで戒野ミサキという子に抱いていた印象と言えば先生に対する湿度、一度掴んだら離さないような子だと認識していたのですがこのASMRを聴いて全てが吹き飛びました。この子は私の義理の娘なんです…何を言ってるんだコイツ?と思われるかもしれませんが娘なんです…当作品内でミサキにしてあげている事、されている事自体は親密な恋人でもないとされない、しないような事なのに一ミリたりとも邪な気持ちが沸かない不思議な体験をしました。
原作において、この子が過去に過酷な環境で口にするのも悍ましい経験をしてきて歪まされてしまったが故に危うい言動や自分を顧みない行動をしていて、ふと目を離せばすぐにでも消えてしまいそうな儚い存在で…私が守護らなければ…守護らなければならないんだ…
と父性が爆発的に出てしまい義理の娘として確定します。
こから各トラックのあらすじと言うか簡易的な説明になりますが、
原作のメモロビのシチュエーションからスタートし、弱りきった我が娘を看病するのがトラック2.3で、何が何でもこの子を守護らなければならない気持ちにさせられます。トラック3でしてあげている事は通常病人に対してでも他人にはしない…娘だから問題あるか?いや、ない。
トラック4では逆にこちら側が患い、それを娘が甲斐しく看病してくれます。あの戒野ミサキが…?甲斐しく…?じゃあやっぱり娘なんだな…両想いだね(?)
続くトラック5では原作の絆トークでも明かされていた閉所恐怖症に続き高所も暗所も苦手だと言う娘に最接近されます。俺が隣にいるからな…ミサキ…大丈夫だぞ…
確かに、確かに隣にいるんですよ、怖い思いをして震えて助けを求めている我が娘が、確かにそこにある鼓動が。守護。
ボーナストラックは…神です是非聴いて…
総じて、戒野ミサキと言う子に対する印象が反転し解像度が爆上がりし娘が生まれて最高でした… ミサキ本人から出る湿度だけでなく、しとと降る雨の音で加湿器が無くても部屋の乾燥問題を解決出来るので、1家に1ミサキASMRをオスメします。
また、冬は風邪などで体調を崩しやすい時期です。交互に体調を崩し、また看病をするといった共依存サイクルは先生の風邪を治してくれるだけでなく、シャーレで咳をしても1人な先生の心の寂しさも治してくれることでしょう。ただミサキの沼から抜け出せなくなることには注意が必要です。と言っても、既に沼にハマった先生達には必要の無い警告でしたね。
最後に、警告ですがこの作品を購入したことが他の生徒にバレないようにしてください。ただでさえミサキで湿度が上昇しているのに、見つかってしまった場合湿度が60%を超え結露が発生してしまいます。 戒野ミサキ。
ブルアカに登場するキャラクターの中でも、特に強い虚無感を湛えており、アリウスの掲げる”Vanitas”の体現者とも言えます。
正の感情を表に出すことは少なく、生への執着も、その他何事にも興味が薄いように感じられる彼女。
絆ストーリーにおいてもその内面は僅かに覗くことしかできませんでしたが、本作では、ミサキという生徒をもう少しだけ深く知ることができます。
本編においては、トラック2,3ではミサキが、トラック4,5では先生が体調不良に陥っています。
絆ストーリーにて彼女は自らの身体を「器」と表現し、その不具を忌々しげに語っていました。
本作では声が付き、臨場感も備わりましたので、彼女の病弱さと言いましょうか、身体の調子をより鮮明に窺い知ることができます。
細くなっているであろう気道で、辛そうに、それでも訥々と語り続ける姿のいじらしいこと。
弱っていることもあってか、普段よりも投げやりに、好意的に受け取るとすれば、素直になっているのが印象的でした。
後半、体調不良の先生を訪ねてくるトラックでは、彼女なりにこちらを気遣ってくれる様子が示されます。
彼女は人の善性を信じていない、もしくは感じていない節があるようです。
それでも先生のために動いてくれるのは、彼女が「善くあろう」としてくれているのではないかと、そう感じてしまうのは私のエゴなのでしょうか。
ミサキは自らの肉体を疎み、生きることへの純粋な疑問を口にしています。
これまでの境遇や経験から、「普通に生きること」を縁遠いものとしているように思われます。
しかし本作を聴くと、(彼女も自覚的ではあるようですが)一般的とされる感性や肉体的な反応の存在は自明ですし、何よりも彼女の生きる証を実感できます。
彼女も「普通の生徒」なのだと理解できます。
自分勝手かも知れませんが、彼女の心根の、死へと向かう感情を、少しでも和らげられたら。
そう感じられる作品でした。 恋情とはよっぽど遠い、「先生」という存在の、様々な対比から生まれるアンバランスな関係。
ミサキが望むなら。先生が望むなら。貴方のために。
決してミサキの1番では無いが、彼女の1番になりたい訳でもない。ミサキにとっての1番は私では無いべきだ。
ただ、私がミサキにとって、器を手放すには惜しい存在の1片になる事ができれば、それでい。空っぽになれないように、一欠片として。乾いたように染み込んだそんな関係。
私が手放してはいけない、私よりも長いロウソクなのに、か細くて、私より弱々しく燃える火。私の火の近くで消えない火であれ。 声がとても良いのはもちろんのことですが、
話の内容がとても私に刺さりました.ミサキという生徒を知っていたらなお感じられると思います。
そこでトラックを聴く前に、まずはモトークを見ることを50兆倍おすめいたします。戒野ミサキという生徒の生活、価値観、性格をより体感できるはずです。
追加の履修ポイントとして、
・ストーリー
・季節ごとのボイス
・ミサキのバレンタインイベント
・アリ夏ことSeaside outside
・スクワッドメンバーのモトーク
上記を見ることで、会話の解像度が跳ね上がると思います。
戒野ミサキ、ちゃんりおさんが好きであれば購入して、
よろしければ履修して聴いていただけると私も嬉しいです。
この作品に感謝. まさか来るとは思っていなかったミサキのASMRが公開され、ミサキ好きの先生としては驚きと喜びが混ざった気持ちになりました。
クールでペシミストな印象の彼女ですが、実は熊のぬいぐるみが好きという子供らしい一面も持ち合わせており、そのギャップに心を惹かれる先生も多いことでしょう。
今回のASMRは、
お互いを看病し合うシチュエーションや、雷で停電したあと、閉所恐怖症のミサキのために手を握ってあげる場面など、「共依存」を一つのテーマにしているように感じました。
戒野ミサキは一人に出来ないどこか危うい少女をコンセプトに生まれたキャラで、触れなければそのま消えてしまいそうな存在です。
どうか、彼女の手をしっかりと握り、そばにいてあげてください。
トラック5終盤では、互いの距離が近まり、心音を聴くシーンがありますが、これは戒野ミサキというキャラクターでやるからこそ意味があると思います。
ASMRと言うよりはボイスドラマに近い印象を感じましたが、ミサキの魅力を引き出した内容で、より一層彼女のことを好きになれました。