おすすめレビュー
「パンドラの箱」を開けてしまった物語でした。ハッピーエンド大好きなんですが、学生時代にイヤミスの小説にハマった事がありまして。その勘が働きました。一筋縄では行かない作品が来たぞ!と。結末も何となく察して聴いたので、ストーリーに集中して聴く事が出来ました。キャストークでもネタバレしないで下さいとサークル様が仰ってたのでネタバレ回避で書きますね。
実際に統合失調症の方と接した事がある為、本作に入り込めるか心配しながら聴きました。本作はBLでしか描けないと断言できます。差別的な意味では無く、理律君が女性の場合、肝心のストーリーに焦点が当たらない為です。
「病名」より「幻覚の中にいたい程の過去を抱えている」という事が本作のKeyだと思います。SEもホラー感があるのですが、時折流れる綺麗な旋律も相まってホラー苦手な私でも大丈夫でした。
理律君は医者として養父と接していく内に、明かされなかった過去が分かって行く為、受け手で話が進みます。六条さんのお芝居力で、両親と養父の学生時代から、引き取られて2人で暮らした家での生活。あらゆる場面を思い浮かべながら聴く事が出来ました。
亡くした母親に重ねられた自分を分かりながら、何処かで愛を求めて来た理津君にとって、身体を奪われた事実は事故かも知れません。しかし徐々に自分自身の欠落に気づき、身体を重ねて心を満たす姿を誰も責める事は出来ません。もう、理津君を丸ごと甘やかしてあげたいよぉー(泣)と言うのが私の一番の感想です。
シナリオを落とし込む天才(六条さん)だからこそ成立した作品でした。あまりBLと意識せず聴けました。人が耳から得られる情報はたったの1%ですが、それが何倍にも何十倍にも何百倍にもなる声優さんだと思っています。全ストーリーの景色が見えた事が一番感動したポイントです。音声作品なのですが、脳内映像も含めて2時間ドラマを見終えた達成感がありました。 「受」と「攻」それぞれに役者さんがいるBLCDは今まで数多く聞いてきましたが、
「受」の役者さんのみで、「攻」がリスナーという作品を聞くのは初めてだったので、発売をとても楽しみにしていました。
とにかくネタバレなしで聞いてほしいです。
ストーリーに深く引き込まれ、BGMも緊張感を高めてくれたので、あっという間の1時間半でした。
全編通して六条さんの演技が素晴らしく、track4のラスト30秒が特に最高で鳥肌が立つほどでした。
ぜひ聞いてみてください。 その1は聴いてません
六条銀くんのBLかあ、という軽い気持ちで購入しました
軽い気持ちで聴き始めたら、内容めっちゃ重いじゃないですかと
説明読んでなかった自分がいけないんですけども
ただ、こういうお話は癖なので全く問題なかった…
ストーリーに関しては予想しつ聴いていたので驚くことはなかったですが、理津くんの立場に立つとなか…
六条くん熱演でしたねえ
いろんな意味で堕とされていく様相が良かったです
お話の進め方と音楽がミステリーテイストで好きでした
ただ、精神科病院の話なので専門用語がちょっとお堅いかもしれないです
あらすじ
【世界観】
楽游町603に所在する某精神科病院。
さまざまな悩みを抱える、精神障害者に対し専門的な治療やケアを行う医療施設。
だが、この街と病院自体に漂う雰囲気は神秘的かつどこか陰鬱で、
ここに入ると、まるでパンドラの匣を開けてしまったように
森羅万象あらゆる事象が起こりうる、禁断の「都市伝説」が紐解かれる。
【あらすじ】
椎倉理津は、楽游町603に所在する某精神科病院の医師で、
半年前に統合失調症を発症した義父の主治医。
理津は、5歳のときに目の前で両親を惨殺されており、
その犯人は未だに捕まっていない。
そして、天涯孤独になった理津を引き取ったのが、義父だった。
義父の入院生活の中で、幻覚や幻聴に翻弄される義父に、
理津自らも飲み込まれていく。
さらに理津は、実の母親の面影を義父が自分に重ねていることを知りながら、
義父の激情に魅せられて……。
理津は、パンドラの匣の正体を少しずつ紐解き、
やがて衝撃の事実を義父から明かされる……。
【キャラクター】
【受け】
椎倉 理津(しいくら りつ)
CV.六条銀
年齢:27歳
職業:精神科医
身長:178cm
性格:客観的に物事を見ることが得意で、臨機応変な対応ができる。
忍耐力が強く、人とのコミュニケーションが上手なため、患者にも信頼を寄せられている。
5歳の頃に両親を失ったが、取り乱すことなく、ただひとりでむせび泣く子供だった。
しかしその実、感情を溢れさせると自身が壊れてしまうと子供心に気付いていたため、
あえて自分の感情を押し殺していただけだった。
その癖は大人になっても変わらず、感情を抑えがちで、
いつもいい人の仮面をかぶっている節がある。
一方で、自身の感情を解放したいという欲望も芽生えている。
精神科医になったのは、自身が他人に思い入れをせず、
客観的かつ柔軟に対応できる性格が精神病患者への対応に向いていることに加え、
自身が過去に壊れそうになった経験から、実際に壊れてしまった人々を救いたかったため。
【攻め】(リスナー・音無)
年齢:46歳
職業:貿易会社勤務
病状:統合失調症
病歴:半年
発症原因:理津が27歳になり、
ちょうど理津の母親が殺害された年齢と同じになったことと考えられている。
理津が母親にどんどん似てくることで、精神を壊してしまったというのが、理津の見立て。
本来の性格は温厚で人を思いやれるが、それが高じてかつての恋人だった理津の母親を、
親友である理津の父親に奪われてしまうことになる。
【尺:98分】
キャストトーク付き
サンプル
![【BL作品】楽游町603~その二、統合失調症者の嫉妬~(CV.六条銀) [midnight lollipop] | DLsite がるまに](https://voice.hnt.co.jp/wp-content/uploads/2025/03/10201182405.jpg)
購入はこちらから
【BL作品】楽游町603~その二、統合失調症者の嫉妬~(CV.六条銀) [midnight lollipop] | DLsite がるまに