おすすめレビュー
左耳のお世話をしてくれながら、すずしろが何とはなしに鼻歌を唄いはじめる場面がある。忘れるわけがない、あの歌だ。
この季節になると思い出す人がいる。
優しい声の人だった。
…意表を突くような仕掛けもなく、素朴に、ほんの短い時間を切り取ったさやかな作品だ。
しかしながら本作はやはり、どこか神秘的な色を帯びているように感じられる。
他のシリーズ作と微妙に切り離されているような。この縁側だけで世界が完結しているスピンオフのような。
それはやはり、’15年の同時期にリースされた”すずしろ 雨の日”をなぞる作品内容に由来している。
こで登場するすずしろは、雨の日に髪が「ぐね」になるのを気にしてこちらに目隠しをする、あのすずしろだ。
雨が縁側を外界と隔絶して、何かの拍子に起きた小さな奇跡が、あの時の縁側に、ほんの少しの時間だけ導いてくれる。そんな想像をする。
それは淡い夢だけど。
でもせめてその歌が終わるまで、淡い夢でも浸らせて、と思う。
こんな半ば個人的な感傷をこういう場でつら書くべきではないのかもしれないけど。
でもやっぱり、この作品は、In memory of の作品だって気がする。
それで作品を通して示される、ひとつの当たり前のことに救われる。
つまり、雨はいつか止むということ。
だから雨宿りのひときもまた特別なんだということ。
改めて書く。
餅さん、ありがとうございました。 何故だかあっちの方向に行くことが多かったが今回はR-15。果たしてどんな作品かな?と特に考えずして購入
でも、私は重要な事を忘れてました…
音叉による鼓膜マッサージは今まで私はたくさんの音声作品を聞いてきましたが初めての感覚で面白かったし、耳剃りは床屋さんのシェーバーと全く同じ音で実際に剃られてはいないのに不思議と気持ちよかったです。
こまでは、普通に聞いて、いつも通りの耳かきに入って歌い始めたあの歌…
その瞬間に過去も雨の日に、この歌を歌ってくれた事があったなと思いだし自然と涙が出てきました。
この作品は道草屋をずっと追いかけてる方ほど評価したくなる作品だと思います。最初期から登場の道草屋の顔とも言えるしろさんと旦那様の関係、同じ6月の雨の日の出来事…
個人的にはこの作品は過去のしろさんの作品を何個か聞いてから体験してみてほしいです。特に過去の雨の日の作品を聞いていると私のように思わず胸が一杯になる人もいると思います。
過去の追憶も良いですが未来に向かって進むのが人と言うもの。私はこの作品でようやく吹っ切れたと思います。
しろさんはしろさんです 雨宿りしながら、暇そうな店員さんと一緒にのんびりする音声作品。
終始間の抜けたようなゆったりした声で語り掛けてもらいながら、色々とお世話をして頂けます。
途中で口ずさんでくれる童謡が、子守歌のように聞こえ、いつしか忘れてしまった一日の長さを思い出させてくれました。
耳かきの音も優しい音で非常にGOD。耳にふーっと息を吹きかけるのも、脳がゾクするぐらい気持ち良い。
随所にノスタルジーを感じさせる悠然とした演出がちりばめられていて、それらを聞いてる内に心が自然に落ち着いていき、やがては眠りへと至れる事でしょう。
なお、やまない雨は無いんだぜとばかりに、いつの間にか雨は上がってしまいます。あ無情。
トラック毎のファイルに加え、全トラックを一括したファイルも同梱されているなど、そういう聴く側への配慮がなされている所が素晴らしいなと思いました。
雨の中、傘をさずに踊るあなたにオスメです。 帰りのバスを待つ間、店員さんがお仕事ではなく好意で相手をしてくれるという比較的珍しいシチュエーションの今作。
一番の特長はその距離感です。
物理的な距離感の再現性も魅力ではありますが、店員さんとの心の距離感も過去作より近くなっているのが台詞や細かい描写により強く伝わってきます。
爪切りから始まり、自然な流れであまがみへ。そして新しいマッサージ器具のお試しなど、より打ち解けた間柄である事がわかる繋がりになっています。
特にトラック1のとある台詞にはぐっと来るものがありました。
雨音や動物の鳴き声など、環境音のクオリティや音量バランスについては言うまでもなく、いつにも増して没入感の強い作品だと思いました。 「ありがとう…」
メールにて販売告知を受け取った時に自然と口から溢れました。
日付が変わるのを今かと待ちわびて、0時を越えて即購入。ありがとうございました。
耳舐めパートが前半にあり、後半はより一層癒される構成になっています。背景で流れている雨音と相まって、究極の癒し作品になっていると思います。
特にオスメしたいのは、左耳舐めパートでの「ン〜…(チュッ)」という口を耳から離す時に出されている耳を吸う感じの音です。最高です。 毎度不健全になりがちなすずしろさんですが今回は健全回です。
いつもの耳かきやあまがみはもちろんのこと新しい試みとして音叉が登場します。
いのこ2や稲3等の賑やかな雰囲気も好きですが2人きりでのんびり静かに過ごす時間はやはり良いものですな。
あらすじ
田舎の縁側に、さーっと降り続ける雨。
何となく縁側で時間を潰していると、長雨で暇気味な店員さんがやって来ます。
ぽつぽつお話しなんかをしながら、
爪を切ったり、耳かきをしたり、
私的に買ったお耳の産毛剃りや鼓膜マッサージを試したり。
店員さんは昼間から暇してますので、ゆったり長めなお休み用です。
●ゆっくりした雨の縁側!
店員さんは長雨で暇で、お客さんはバスまで暇です。
特に急ぐこともする事も無いので、
雨音を聴きながら、爪を切ったり耳掃除をしてみたりです。
いつもより更にのんびりした時間です。
●鼓膜マッサージと耳ソリ!
雑貨屋で買った店員さんの私物。
音叉での鼓膜マッサージと耳ソリをお試しされます。
とにかく色々やってみる店員さんです。
●しっかり没入、「待ってあげる」時間!
店員さんが用事で席を外せば、そのまま暫く待たされます。
雨音に混じって聴こえるかすかな音に、何か思いながら待っていれば
そのうち歩いて戻ってきます。
そう長くはありませんので、広い心でぼんやり待って頂ければ
何時もよりも没入感が増すと思います。
—–トラック—–
01-結構暇なんですよ
—07:40
02-爪切り
—10:12
03-お耳拭き
—01:40
04-右耳のあまがみ
—11:52
05-左耳のあまがみ
—10:11
06-音叉まっさーじ
—07:48
07-お耳の産毛剃り
—05:32
08-音叉まっさーじ(右)
—02:54
09-あなたはだんだん眠くなる…
—03:44
10-左の耳かき
—08:59
11-右の耳かき
—08:32
12-お墨付きの縁側
—05:21
合計
—01:24:30
——-
—制作
声:御崎ひよりさん
その他:桃鳥