『ASMRは好きですか?』
サンプル
レビュー
とても良かったです。ただ心地よかった。
プロの役者さん、声優さんを起用した音声作品が増えてきている同人音声ですが、最近思っていたことがあるのです。
一般的なお芝居の技術と、バイノーラル音声作品で必要とされる技術は別物なのかも、と。
特に癒し効果を目的とした音声作品においては、音圧の高さや声の張り具合等が聞き手のリラックスに強く影響する気がしており、そういった部分のコントロールに関しては、経験を重ねた同人声優さん達が長けていると正直思っていました。
そしてこの作品を聴いてひっくり返りました。う、上手い・。
イントネーションや滑舌はもちろんのこと、声の距離感や発語の”緩さ”、囁き具合のコントロールが終始完璧なんですよね。呼吸の音も非常に自然で、そこもまた心地良さを感じました。
素っぽい自然なお芝居に低めの倍音を含んだ声質も相まって、気持ちいな、もっと聴いていたいなとぼんやり聴いていると、いつの間にか1作聴き終わってしまっています。
CVを担当された中上育実さん、これからもっと色んなバイノーラル作品に演出して頂きたいですねぇ、そう願わずには居られません。
中上育実さんが演じる、【無口なあの子のはじめてのASMR】の『電気未来』とのあまいひときな時間を過ごしていくという内容となります。
Prologue! とある日常。突然、耳元に誰から囁かれた主人公。
そこには『未来』の姿が。
彼女は音声作品にとても興味があるらしい。
この前、主人公のスマホの画面をチラッと見た時に音声作品を聞いているのを見たらしく声をかけたらしいのだ。
すると彼女からとある相談が。
『未来』…「あの…私もASMRの作品、作ってみたいと思って、よろしければ、ごきょうりょきょ」
と緊張しすぎて舌をつい噛んでしまう彼女。
どうやら主人公に協力をしてほしいのだ。
こから先はご購入してからのお楽しみに♪
そんな『未来』との過ごすあまな日々が始まります。
Point! 《Pick up》
☆Introduction☆
『未来』 : 少々無口な性格や音声作品が好きな女の子の印象です。
ステージ : 部室、寝室です。
サウンド : チャイム音、床の歩く音、水の音、キーボードの音、雨音、衣服&シーツに擦れる音など聞きどころです。
本作品で押さえておきたいキーワードとして「音声作品の手伝い」です。
☆Situation☆
2人っきり。囁き、膝枕、耳かき、綿棒&梵天、お耳ふー、水の音、マッサージ、タッピング、お胸とん、心音、添い寝&寝息などの癒しをたっぷりと体験することができます。
☆Event☆
最初は無口で地味な子なのかなぁと思いましたが、そんな事は全然なく会話を進めていくうちに明るい雰囲気に包まれながら楽しく聞くことができました!
タッピングではさまざまな音を聞くことができなか楽しめながら聞くことができました。
そして、彼女のメガネをかけた姿も可愛いですが、イラストのほうでメガネをかけてない姿がばり可愛かったです!
その他にも。ぜひ探してみてください♪
中上育実さんが演じる同級生で癒やし部の「電気未来」と一緒にASMR作品を作りながら癒やしてもらいます。
今回、ASMR作品を聴きながらASMRの話題を聴くというなんとも不思議な感じで作品を楽しむことができます。同シリーズでは「癒やし部」ということで癒やしに特化しているキャラたちという印象を持っていましたが、今回の「未来」についてはASMR好きでASMRに熟知しているという感じです。そのため、施術音やさやきが適度な感じでとても聴きやすかったです。
耳かきについて、片耳ずつじっくりとやってもらえます。自分でやるのは初めてのようでしたが、癒やし部の部員としての素質や、ASMRに熟知しているおかげなのか、聴こえてくる音が絶妙に心地よいです。そして、オドした雰囲気が施術しているときには活きしているギャップもよかったです。
また、水の音のASMRでは、リラックスできるような感じで水の音を鳴らしてもらえます。瓶の中の水を揺らした音を片方の耳から聴きながら、もう片方の耳から吐息が聴こえてくるのが、心地よさとドキを同時に楽しむことができました。
さらに、マッサージについて、マッサージ音を録音していくという話からスタートしていきますが、癒やし部ということで本格的な感じでマッサージをしてもらいます。
加えて、タッピングについて、さやき声を聴きながら、プラスチックをタップしたり、瓶をタップしたり、箱をタップしたりする音を楽しめます。
全体の感想として、以下の点を挙げます。
●ASMRを意識した適度な音が心地よいです
●耳かきとマッサージで寝そうでした
●心地よい音を聴きたい人にはオスメの作品です
心地よい音に耳を傾けながら癒やされつ、リラックスした時間を過ごすことができました。気になる方は聴いてみてください。
最近にわかに第一線のプロ声優さんが起用されるケースが増えておりますが、本作品もその一つ。
中上育実さんといえば自分にとっては某装填手殿でありまして、その特定分野特化型オタ気質が本作品のヒロインにも強く流れていてこっそり喜んでいます。
導入パートこそ緊張からかハイトーンの声ですが、本編耳かきパートからは慣れて落ち着いていくのか某装填手殿の方向に寄った声質になっていき、安心と癒しに包まれていきます。
初視聴時には耳かきパートに入った直後に寝落ちしていました。スヤァ。
メインの一つである耳かきパートは以下のように進みます。
・右耳かき(膝枕無し):綿棒 → 梵天 → 耳かき棒
・左耳かき(膝枕有り):綿棒 → 梵天 → 耳かき棒
梵天と耳かき棒の順序にハテナ?となりますが、これは耳掃除が目的では無くてASMR作品を作る練習というお題目なので順序にこだわっていないのかと思われます。
耳かき棒を使用したと自称する音はスポンジをひっかくようなソフトで繊維質な音ですが、個人的には柔らかで好ましいです。
脳のすぐそばを刺激するような不思議体験も出来ますよ。
耳かきパート以降は各種ASMR音の研究よろしくいろな音で耳を楽しませてくれます。
パートごとの二人の関係性の変化も聴きどころです。
…が、最後のパートで雨音の中で心音を聴かせてくれるのですが、妙に心拍数が高くて走った直後どころか走っている最中のようで、聴いてるこちらが違った意味でドキさせられ、リラックスして眠れる状態にはなりにくいです。
個人的には安静時に心拍数80前後程度くらいが安心できるのですが。
もっとも、そのパートに至る前に寝落ち確実の安心と実績なので問題ないとも。
とにかくこの強力な睡眠導入作用はオスメです。
まず声優さんのしゃべり方について、演技をする中でリップノイズって極力出さないようにするじゃないですか、でもこの作品出てくるクラスメートは小声でさやくときに若干水音が鳴るんです。
そんなリップノイズをこまで心地良いと感じるとは思いませんでした。
音声作品に耳舐めって多いじゃないですか、個人的にあいう水音が苦手だったんですがこの作品で感じた水音は一切の不快を感じなくてむしろ気持ち良いと強く思いました。
「ASMR作品が好きなクラスメート」というある意味音声作品を舞台装置として利用する脚本が、耳元でさやくクラスメートにリアル感を与えるというか、自分が音声作品を聴いていることすら作品の没入感を支えるという素晴らしいものだと感じました。
先のリップノイズも一切のノイズを排除した音声作品ではなく、音声作品の外側の世界なんだというリアル感につながっていてもう最高です。
声優さんのさやきや声の中の息の抜け具合というか耳元に与える気持ち良さが癖になって仕方ないです。
声優さんの演技、脚本、音作り、それぞれ単体で見てもどれも素晴らしいですがそれらがすべて合わさってくれたこの作品が大好きです。ありがとうございます!
ASMR作品を作ってみたい彼女が、同級生(=聞き手)と一緒に製作(練習)をしていくというお話。
定番の耳かき・マッサージ等、直接施術(?)による癒やしはシリーズの安定感といますか、相変わらずの見事な癒やしっぷりです。
また今作は「ASMRを作りたい」という流れの関係上、水音やタッピング音など効果音(環境音)による癒やしがたっぷりと入っています。
それぞれそれだけでウリ(タッピング音なんて珍しいですし)になるような素晴らしい出来なのですが。
その辺がどうでもよくなるくらい声優さんの演技…細かな声・息までがすごすぎるのです。
キャラクター性と声質があっているとか、前述の様々な音との相乗効果とか、そういったものが良い影響を与えているのも確かですが…
多くの方に聞いてもらいたい、そうオスメできる作品です。