『お姉さまは構いたい』
サンプル
レビュー
RaRoさんの作品群でもとりわけ大好きなSister Daysシリーズの新作という事で、ずっと発売日を待ち遠しく思い、発売と同時に購入。
トラックが進むにつれ見えてくる、思い出や気持ちが聴き所(私調べ)のこのシリーズですが、今作もその魅力はしっかり描かれていました。
その中でも前2作品に比べ、デレのベクトルが違っているのが特徴だと感じます。
まず、姉の方が圧倒的に”強い”事です。
先に自分が一人暮らしを始めた前々作、自分が合コンに行こうとするところから始まる前作に対して、聴き手が受け身な弟である事も影響しているかも知れません。
弟の持つ姉への好意を知ってか知らずか、揺さぶりをかけるシーンもあり、序盤は特にハラしました。(実際布団の中で聴いて目が完全に覚めました笑)
そういった不安を感じた方も、どうか安心して最後まで聴いて欲しいです。きっと素敵な形で着地します。
2人の関係性や気持ちが綺麗にまとまるのも、今シリーズの魅力の一つかなと!
何より驚いたのは「変わってきた2人の関係性と切なさ」を感じさせる事です。
昔を思い返して、今とは違い、これからも変わっていってしまう姉と弟の関係を語る声音の切なさ。
沢山の思い出話から伝わる姉の想いにセンチメンタルな気持ちにさせられます。
そして、それを成し得る演技力も素晴らしいです。
想像よりずっとドラマチックで、心を動かされました。
Sistes Daysシリーズはどれも名作揃いなので、次の作品にも期待したいです。
キャストさんがお好きな方、試聴で少しでも気になった方には自信を持ってオスメできます!
本作登場するSisterは、弟(主人公)に幼い頃トラウマを植え付けたお姉ちゃん。
愛情表現が不器用で、弟を想うあまり弄ってしまう。最初のトラックにて姉の主人公への扱いがひどいのに苦笑したもの、本編のASMRシーンは、お姉ちゃんの主人公への愛情がにじみ出ていて、ASMR音/さやきボイスの癒しとお姉ちゃん萌えに心を落ち着かせてくれます。
前提として私は「姉がいる弟」の立場であり、その視点からのレビューになります。
基本的には「弟のこと大好きな姉がダル絡みしつも耳かき等で癒してくれる」という作品です…が。
時折見せる弟に有無を言わせない”姉の圧”とでも言うべきそれからは製作陣の本気と書いてマジと読むそれを感じました。
先述の姉の圧や、姉は覚えてるけど弟は小さすぎて覚えてないと思しき昔のエピソード等、妙にツボを押さえたあるネタというリアリティ
そしてダル絡みの裏に隠れた弟への愛情というファンタジー
2つの要素を良い具合に配合することで生まれた良作だと思いました。
重複部分(ASMRver)を除くと1時間半ちょっとの音声作品。
自称完璧美少女で自信家のお姉ちゃんに耳かきなどで癒してもらう。
ジャケ絵のイメージでや高飛車っぽいイメージを持ったけれども、そのイメージよりもや優しめの聴き心地が良い声だった。
シリーズ別作品とはまた違ったキャラで、最初のうちは弟への愛情が溢れる余りにそれが上手く表現できていないように感じたもの、聴いているうちに違和感を持たなくなった。
シチュエーションはこの手の作品では定番と言える耳かきの他に少し変わったものまで多数。
ASMR要素の中にも声が入る箇所が多く、どちらの要素も楽しめた作品だった。