アラビアンナイト</breath>～錬金術師と魔神の物語～ [毛ガニデパート] | DLsite 同人 – R18

アラビアンナイト</breath>～錬金術師と魔神の物語～ [毛ガニデパート] | DLsite 同人 – R18

あらすじ

圧倒的な執筆コストが伝わるシナリオ。
大人のためのおとぎ話。
異郷ロマンあふれる寝物語。

サンプル

レビュー

『千夜一夜物語』の語り部、シェヘラザードがマスターのために創作したAlcamy Fiction(アルケミー・フィクション)、空想錬金物語をシェヘラザードが音読し、それをマスター(リスナー)となり聴くという作品です。
タイトルにアラビアンナイトとあることから想像できるように、完全オリジナルストーリーというのではなく過去にどこかで聴いたような物語を今作のシェヘラザードが改変した物語だそうです。
作品としては物語の読み聞かせなのですが、自分がマスターとなりその耳元でシェヘラザードが朗読をするという設定なので、ドキッとするくらい耳の近くで囁かれたり、耳ふーされたり、おっぱいを体に当てられたりといったギミックがたび登場するのがなか楽しかったです。10%読み聞かせではなくシェヘラザードがマスターに話しかける場面もあります。
プローグ(作品紹介文でもあり音声作品の最初のトラック)にもあるようにお布団に入って眠る前に聴くのもいですが、自分は先ほどお風呂で聴いていたのですがそれも良かったです。
バイノーラル作品ではあるけどバイノーラルを楽しむためにイヤホンで聴かないとだめという作品内容ではなく、読み聞かせ作品として様々な聴き方をしてもい作品だと、そう思います。
音声作品でこのような読み聞かせ作品というのは結構少なく、でも声優さんはこのような朗読をやりたがるものなので、依頼を受けた浅見ゆいさんもきっと楽しく演じられたと思います。
そして作者である毛ガニデパートさんによるTipsの情報量、熱量も凄いので、そちらも読むとより深く楽しめるのではないかと思います。
ただ、自分は元の作品をちゃんと読んだことがなく、ぼんやりと話を聴いたことがあるというくらいなので「改変」された部分がよくわかりませんでした。全2作品のように完全オリジナルの作品もまた聴きたいと思います。 アラビアンな雰囲気溢れる物語を、実に聞きやすく演じ分けも見事な声で語ってくれる音声作品です。
・語り手の声が良い
体験部分を聞いていただければ分かりますが、非常に聞き取りやすいです。1トラック30分前後、力を抜いて耳を傾け続けるにあたって非常に心地よくありがたい。又役柄(シェヘラザード素の声、漁師、魔人等)毎の演じ分けもしっかりしており、特に魔人の囁きはにや笑いが脳裏に浮かんでくるかの様で見事でした。
・話が面白い
想像力を刺激しわくする錬金術や贋金チェック、食事の描写に蘊蓄の精緻な描写。聞いてドキする密かにやり返してやろうと企んでいる魔人の、一見主人公の為であるような囁き。
一夜(チャプター)聞く毎に次が気になりとても面白かったです。
・シェヘラザードの雰囲気が良い
毎チャプター「これどうなるんだ!?」という次が気になる鬼引きからの「次はもっと面白いですよ」。そして第五夜(最終夜)の物語を語り終えてからの話。妖しくも魅力的な語り部の雰囲気は「千夜一夜物語のシェヘラザード」らしさを存分に感じさせるもので素晴らしかったです。
異郷ロマンあふれる寝物語の看板に偽り無し。アラビアンな物語の語り聞かせに興味を惹かれたならば文句なしに満足出来る一作だと思います。 仕事休みの前日にこちらの作品を聞きながら寝落ちさせていただきました。
半覚醒状態で聞く幻想的な物語は心地いものでした。
浅見ゆいさんの優しい声色での読み聞かせと、不意打ちでの耳元でのさやきで骨抜きにされること請け合いです。
翌朝起きた後もぼんやりとした余韻が残っていて、買ってよかったなと思いました。 昔話の女房が、一念発起するお話です
和食が得意な女性にレビュータイトルの様な事を言ってみたら、
シェヘラザードと近い精神状態になってくれるかもしれません
(実践すんなよ、揉めても筆者は責任持たねぇからな)
失地回復のため、シェヘラザードは現代の潮流を骨組みに、
140年前基点の知識で肉付けして、新たな物語を作り上げます
骨組みを細分化すると包摂が背骨、政治経済が四肢、そして幸福論が頭骨でしょうか
「哲学的ゾンビ」という単語に反応する方は、本作の物語を楽しめる下地を持っていると存じます
そして、千夜一夜で肉付けするに際して、シェヘラザードの昔話の女房という出自が利いています
イスラーム要素を多く盛り込みつ、度々他の文化圏の要素が登場する、フリースタイルな味わいがあります
(そも、出自を考えるとシェヘラザードはfxkin’バグダードなはずだしな)
確証がない昔話の存在だから、柔軟に発想できるという事でしょうか
たま、近い発想に基づく別の作品を読んだばかりで、幸福な追撃でした
上記2段を加味して、「20年を追い着いてみせる」という言い回しがお好きな方や、
本作が召喚触媒にならないかと考えてしまう方とは、いずれも相性がいと思います
第五夜ラストの囁きが、とても心地よいです
何故全年齢向けカテゴリにさやきがないのだ…