待ち合わせ~乗車
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レビュー
「え?これ声優さんのOK出たのか」
最初の感想はそれでした。もう実演では!?と。
この作品のストロングポイントは、「リアルな彼女とのリアルなデート」の妥協なき追求です。
セリフのディテールと臨場感ある音で、既にこのコンセプトとして星5。
さらに本作品が尖っているのは、声優の素の魅力と演技の魅力を引き出しきった点です。
つまり、「リアルにいそうな女子大生、実際に言いそうなセリフ、それを体現する声優演技」だけでなく「声優(藍月なくるさん)の素に近い声質や笑い声の魅力」も織り込んだキャラの造詣という点で本作品は新しい。
さらに、藍月なくるさんが実際に好きな食べ物や言いそうな言い回しが散りばめられていて、キャラクターと声優の境界が意図的に薄められています。
では、この作品は「藍月なくるさんと疑似デートする作品」か?と問われると、それは違います。
ヒロインの設定が固まっており、それがセリフの至るところで表現されているために、小日向ひなちゃんという生きた女子大生とデートする、あくまでシチュエーションボイスとなっています。
声優の存在感を強めた上で、ヒロイン像をさらに強固に確立して「小日向ひなちゃんとデート」にスポットを当てる力量もお見事。
振り切ったコンセプト、声優の素の魅力と演技の魅力、それをまとめ上げる脚本の技術力が、見事に噛み合った傑作。
シリーズ1作目とのことですが、既にリアル寄りデートボイス音声作品の1つの到達点と言える完成度です。
本作品はもちろん自信を持ってオスメしますし、シリーズの今後にも期待です。
藍月なくるさん演じる彼女・ひなと、京王線に乗って高尾山デート、というシチュエーション。
なのですが、シチュエーションと言うにはあまりにリアルな質感です。
電車や駅、山での環境音は恐らく本当に現地で録音されたもの。電車内の乗客の会話なども多少ぼかされてはいますが一般人の物でしょうし、電車のエンジン音やレールの軋みなども現実の京王線そのものです。
高尾山についてからも、木々のざわめき、川のせらぎ、鳥の声は勿論、ほかの登山客の声が生で入り込んでいます。
こうした、切り貼りではない生の環境音に、例えば車内で子供の声が聞こえた時に「あの子たちも登山かな?」というセリフがあるなど、脚本と環境音がバラにならない構成が没入感をさらに高めてくれます。
また会話をするタイプの音声作品にありがちな、こちらの発言を丸ごと復唱するセリフは一切なく、それでいてこちらがどういう発言をしたかちゃんとわかる脚本構成になっています。
さらに、なくるさんの演技も極めて自然です。と言うか、9割がた素の藍月なくるさんです。よく笑い、よく食べ、たまに変なことを言う、Youtubeで拝見できるほよした雰囲気そのまんまです。脚本のあるセリフ群ではなく、本当に自然に言葉が紡がれているように感じます。
それでいて、ちゃんと「藍月なくるとデート」ではなく「小日向ひなとデート」という役柄が確立している、素晴らしいバランスに思えます。
このように、環境音・脚本・演技それぞれが極めて高精度な自然さを作り上げており、「作品を聴いた」というより「デートに行ってきた」という感覚を味合わせてくれる、文句なしに最高品質の作品です。
凄く好きです。ASMR要素はや薄めで、かといってドラマに強く寄った内容でもなく、日帰り旅の道中に彼女がずっと喋ってくれる、謳い文句の通りの疑似デート作品。
会話の中身がふわ。でもそれが自然だからリアリティが凄い。デート中のテンションの高さのま口を付くだらない冗談だったり、目にした風景にいち大げさに驚いたり。よく話して笑う彼女が滅茶苦茶可愛い。
リードはどちらもせず、お互い意味で少しポンコツで、ガチ感はない、ゆったりとした登山の旅。待ち合わせから登山、下山に帰宅まで。長時間のどうでもい会話の連続が楽しくて幸せな時間でした。彼女は待ち合わせからよく笑い、初めはちょいウザかなと思ったのですが、たまに好意を口にするあざとさに胸がキュンとする可愛さがあってどん好きになれました。神社で縁結びのお守りを眺めて、「もう縁は結んじゃってるしなぁ~」とか、可愛い過ぎて悶えました。
本当に素敵な作品。大好きです。今後のシリーズも必ず買います。
声優の藍月なくるさんは本作で初めてお聴きしたのですが、自然な演技が素晴らしかったです。笑い声も素敵。一度聴き終えた後には他の出演作を買い漁る程のファンになっていました。
恋人とのデートの一日を、きわめてリアルな音声で描いた作品です。
体験版を聞いた時にはそのリアルさにビックリしました。
藍月なくるさんが演じる彼女・小日向ひなちゃんとの高尾山の登山デートを
実際に現地で収録したというこだわりの環境音、他の登山客や店員さんの声を聴きながら、リアルな所要時間でもって疑似体験できるのです。
天然彼女との他愛ないやり取りにクスりと笑ったり、お団子などを本当においしそうに食べる様子にほんわか癒されたりしちゃいます。
何よりも藍月なくるさんの演技が、本当に演技なの?と思えるほどになくるさんなのが本当に驚きです。
ひなちゃんの天然、食べるのが大好き。蕎麦(すだち蕎麦!)が特に好きなところであるとか、独特な言葉選びのセンスなどのキャラクター造形も、配信などでいつも聴くなくるさんを想起させます。
1ファンとしてはとても嬉しいところでした。もしや作者様リスナーなの?
今後もこのクオリティの作品を発表されるのだとしたら、要注目のサークルさんだと思います。
聞き手の彼女である「ひな」ちゃんと擬似デートが楽しめる作品です。
環境音が現地収録されていて、観光客や電車内の乗客の話し声、電車の車内アナウンス、お店の店員さんの声などが実際の現地の音なので、本当に高尾山に行っている気分が味わえます。
ひなちゃんの声も演技っぽくないリアルな声なため、環境音と合わさってかなりリアリティがありました。
特にお団子やそばなど食事シーンのひなちゃんはすごい可愛いかったです。自分のことを「ひな」と呼ぶのも個人的にはツボでした。
シリーズものとして続いて欲しい作品です。
まず藍月なくるさんの自然な演技が良いです。良くも悪くも音声作品は演技っぽい話し方や声の出し方になっているものですがこの作品は体験版のようにかなり自然な話し方です、また相手の言ったことをオウム返しする部分少ないため話してる感があります。
演技全般良いのですがお気に入りは笑い声です、自然な笑い声で聴いているだけでこちらも楽しくなってしまいます。
セリフにはなくるさん特有の言い回し?もあり配信を聞いた事ある人は自然な雰囲気がより伝わると思います。
音声部分について不満はありませんがフォルダ分けについては本編と環境音を別フォルダに分けて貰えたり
MP3音声の追加等のシステム周りは改善の余地有りに感じました。