おすすめレビュー
視聴でも一部を聞けるトラック1でヒロインと旦那さんが恋人になる前からヒロインになんらかの感情を抱いていたのだろうなと様子をうかがえて二人の関係の進展にどういう感情を抱いていたんだろうなと嬉しかったです。あの時はお互いに興味がなかったというセリフがあるのですが多分そうではないのだと思ってしまいました。一度目の逢瀬は可門さんからの口づけで雪崩れ込むように始まるのですが雨の降る音が聞こえる昼間の部屋の中初めてキスをするシーンが叙情的で聞いているだけで目の前によぎるようでした。ヒロインも抵抗はせずむしろ乗り気な様子も垣間見えるからこそ、可門さんが当たり前のように次(しかも行為だけでなく食事というデートの)話をしてすげなく断られ驚くシーンが映えてとても興奮します。
可門さんが行為だけでなくヒロイン自身に興味があっても逆はそうではないように見え(内心がどうあれ振舞う描写が一貫されています)逆に可門さんがめり込んでいく様子にゾクしました。完璧で思い通りにならなかったことがなかった男の人の初めての挫折、手に入れられない、振り返らないものという概念が本当に良かったです。
二度目の逢瀬の最中の「次はいつ会える?」「まだすげなくする気か」の必死な言葉を投げかけられ、君の為になんでもするという言葉をはねのけてまた強引に抱かれることのなんと甘美なことか! こだけでも買う価値あると思います。
引き換えでひと時の愛人契約を結び、作品は終わるのですが可門さんの「君に溺れているのは僕の方だ」というセリフがこの作品の全てを表しています。僕は体だけでいと最後のトラックで何度も言われるのですが言い聞かせているように聞こえるのが好き。
契約してやっと食事に誘えて行為以外の機会に満足そうな可門さんが可哀そうで本当に可愛い。でもこの満足も長くは続かずどうしようもなくなると可門さんが冷静に予感して苦しそうなのも最高です。 ヒロインちゃんの色香に引き寄せられてしまった人がまた一人。
今度のお相手は元上司の可門研二さん。
エリートで自信家の彼が彼女に溺れていく姿は激しく哀しいものでした。
仕事で使う書類を受け取るために訪れた、夫が出張中の家。
結婚して綺麗になった彼女につい魔が差して。
きっかけは些細な出来心、それが沼になるとも知らず…。
彼女の気持ちがずっと夫にだけ向けられているのは相変わらずですが、特に今回は身体は許しても心は渡しません!という想いを強く感じました。
それで意地になっちゃう研二さん。初めての挫折や屈辱を味わい本気で口説きにかります。
でも簡単にはなびいてくれず、身体を懐柔してもハマっていくのは自分の方。夫のために我慢する姿に煽られ、これまで全てが順調だった彼の中に蓄積していく闇。
どんなに誠意を尽くしても伝わらないその想いは執着へと変わり…。
河村さんの低い声に囁かれ求められるのがたまらない作品です。この声には逆らえません。
わざとらしい奥さん呼びや、隣の部屋で夫が寝ている状態での行為は興奮を隠せないです。
「イキなさい」「キスさせなさい」など時々命令口調になるのもいです。
鋭い観察眼で二人の状況を察知、身体を開発したのが夫じゃないのもバレてます。
「一人寝を強いるような夫は、嫉妬でおかしくなればい」という作中の研二さんのセリフが正論すぎて。
いっそ夫にそういう趣味があったらいのにと思ってしまいましたね。
似た者同士で叶わない想いを抱えた2人の大人の駆け引き。
こんな関係は虚しいだけだと分かっていても自ら堕ちてしまう研二さん。こんなにも狂わせてしまう情念が怖いです。
シリーズは時系列が繋がっていますが、この作品だけでも楽しめます。
ヒロインちゃんが頑なすぎて同調はし辛いかもしれませんが、堕ちない彼女に苦悩する彼を見守るのも楽しいと思います。
愛に翻弄される男性が好きな方はぜひ聴いてみてください。 シリーズ3作目、今回のお相手は夫の上司。
夫が書類を家に持ち帰ってしまい、それを取りに訪れた彼。結婚したことで色香が増した貴方をみて、彼はぽつりと言います。
「こんなことなら、ぼくが先に口説くべきだったかな?」
蕩けるような口づけを落とし、彼は貴方の身体を開いていきます…
河村さまの扇情的なお声と、詩的な台詞のマリアージュが素晴らしかったです!
エッチシーンも、「いきなさい」と丁寧な口調で命令してくるのが、ほんとに色っぽくて…全身からあふれ出る色気に、堕ちない人はいないんじゃ…とさえ。
でも、貴方は堕ちないんです。身体は許しても、心は旦那さん一筋。この一回だけにしておきたいと、食事の誘いも断ります…。
これまで何でも手に入れてきた彼の、初めての挫折。
人間、手に入らないものほど欲しくなるもの…彼は貴方への執着を深め、その後も無理やり抱くのですが、この流れが聴いて本当に切ない…。
「い子」と言ったあと「い奥さんだね」と言い直すところも、身体は手に入れたけれど、決して自分のものでは無いと、必死に言い聞かせているかのようで…。
そして、極めつけに、終盤の台詞です。
君に関しては何もかも後手だったな、と、やるせない想いを語り、
「欲しくても手に入らないものからは離れるに限る」
…貴方と愛人契約を結んだもの、満たされているのは今だけで、この関係は決して長くは続かないだろうと、彼は予見するんです。
分かってはいても、つかの間の幸せに縋ってしまう…そんな彼が、見ていて本当に憐れで…背徳感と悲壮感漂うシナリオの妙に、唸ってしまいました。
そして、最後の昭和を感じさせるBGMも、毎回い余韻に浸らせてくれるので、好きです。
残り二作…この物語がどうなっていくのか、次作も期待です。今作もとても面白かったです…! 今回のお相手の可門さんは、ヒロインの元上司で、夫の現上司。
トラック0は、ヒロインが勤めていた頃。片付けを手伝ってくれる優しい中原さん、夫となる彼との始まりを聞くことが出来ます。この頃から可門さんはヒロインを気にかけていたのかなと思いました。
夫の出張中。可門さんから、仕事に必要な資料を自宅へ取りに行くという電話がかってきます。
綺麗になったヒロインと久し振りの再会。
可門さんは夫とヒロインに触れ合いがない状況を察し、迫ります。
可門さんに体を許しキスの要求も応えるヒロイン。
夫がすぐ近くにいるシチュエーションでもいたしてます。
聴いているこちらがハラ。
情事を重ね、ヒロインに溺れる可門さん。夫よりも自分の方がヒロインを満たせるとアプローチをしますが、ヒロインの心は変わらず夫にだけ。
ヒロインが開発され夫は気付かないわけがないと思いますが、夫の考えはまだ分かりません。そういう趣向なのか、最後に夫が登場して分かるのか。行く末が気になります。
河村さんの少し低めの落ち着いた声。演技、キス、吐息、舌使いが素晴らしいです。可門さんを側に感じます。 驚きです!驚きの色気です可門さん。すごいです、ドエロいです。河村眞人さんの演技っていつも色気駄々洩れですけど、このカレ、可門さんはそれをも上回る色気です。河村さんはこんな演技もできるんだ!と、ただ驚嘆。
最初はお遊び程度な感じからだんハマってしまう可門さんの心情の移り変わりがとても丁寧に河村さんが表現されていて、お話にとても引き込まれます。倫理観だとかそういうのがどうでもよくなるような演技とお話でした。 この顔とこの声で迫られたら断れんて。上司だし。
元上司であり結婚後も夫の上司であって抗えない事を見透かす様に背徳的で甘美な言葉を囁く可門さん
まずもうこの事実で骨抜きにされちゃうんですが追い討ちをかける様に求める声が激しくなっていくのがみてとれて興奮しちゃいます。欲しいものは何でも手に入れてきた完璧な男が部下の妻なんてどうしようもない関係の女性に溺れていく様が刺さる。最初は余裕たっぷりに人妻との火遊びのつもりが抜け出せない所まできてしまいデート用にマンション用意しようとする可門研二。流石は“完璧な男”可門研二。規模が違う。ビッグラブ。
セリフや言い回しが情緒的で世界観にどっぷりでしたし終始可門さんの発する言葉にゾクさせられっぱなしでした。「次はいつ会える?」ワールドグランプリ優勝待ったなしやろ
あともう本当に河村さんの落ち着いた色気のあるお声が物語やキャラクター性も相まって底無しに活きてらっしゃった。好き。その声で銀座デートもどうだったか教えてくれ頼むよ。可門エンドを…(遺言)
なんかもう全部天才でした。ありがとうございました。
あらすじ
夫が数日間の予定で遠方へ出張した。
貴女は三年前の、会社員時代を思い出す。
さり気なく貴女を気遣ってくれた、後に夫となる中原隆の優しさを。
すると、夫の上司である可門から電話がかかってくる。
取引先との打ち合わせに必要な資料を、夫が持ち帰ってしまったとのこと。
可門は「取りに行くから探しておいて欲しい」と貴女に頼む。
そして――
・氏名:可門研二(かもん・けんじ)
・年齢:33歳
・職業:某大手企業本部長 貴女の元上司であり、夫の現上司
・身長:175cm
・概要:挫折知らずでエリート街道を邁進している「完璧な男」。
周囲から厚い信頼を寄せられている。
一般職として勤務していた頃は貴女を気にかけ、
結婚後の現在も貴女の夫を重用している。
トラックリスト
序章:トラック0 「小さな恋」
トラック1 「電話」
トラック2 「触れなば落ちん」
トラック3 「盗人の夜寝(ルビ:よい)」
トラック4 「踊り場の密約、或いは執着」
特典タイトル
「協賛イベント」
あらすじ
本編後日譚。
団地の近所に大手企業の工場建設が決定し、近隣住民への「おもてなし」にと、団地内広場でイベントが開催される。
協賛企業の本部長としてスピーチをした可門は、貴女を見付け――。